これから開催
フジタからはじまる猫の絵画史
藤田嗣治と洋画家たちの猫
浮世絵、日本画、現代アート……日本には魅力的な猫の絵がたくさんあります。そんな中で、独特の存在感を放っているのが、近代洋画の猫です。ツンとすましたおしゃれでモダンな猫、あえて朴訥に表した猫など、洋画家たちは多彩な猫の絵をえがいてきました。
しかし実は、洋画が生まれた当初、猫の絵はほとんどえがかれませんでした。また、洋画家たちが手本とした西洋の絵画にも、猫の絵は多くありません。絵の主役は人物という考え方が古くからある西洋には、そもそも動物の絵が少ないのです。
そんな猫というモチーフを、洋画の魅力的なテーマへと押し上げたのが藤田嗣治でした。1920年代のパリで、独特の下地に日本画の筆でえがいた「乳白色の裸婦」で脚光を浴びた時、裸婦の側にえがいたのが始まりです。さらに、まるで自分のサインのように自画像にえがき込んだりと、多くの個性が競い合うパリ画壇で、猫は藤田自身を印象付けるための欠かせないモチーフとなっていきました。
本展覧会では、パリの日本人画家「フジタ」がえがいた「裸婦の横の猫」を出発点に、日本の洋画家たちの猫の歴史を紹介します。藤田から直接の影響を受けた画家もいれば、そうでない画家もいます。しかし、どちらにも共通するのは、西洋とは違う日本の猫の絵の歴史も背負っていたということです。だからこそ、日本と西洋の伝統の間で悩んだり、猫というモチーフから新たな道を見出そうとしたのです。前史となる西洋絵画や日本画も含め、26人の作家、83点の作品で洋画の猫の歴史をたどります。
※他会場への巡回はありません。
一部作品の展示替えを行います。詳しくは府中市美術館ホームページをご覧ください。
Event Information
- 展覧会名
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フジタからはじまる猫の絵画史
藤田嗣治と洋画家たちの猫
- 開催期間
- 2025年9月20日~12月7日
- 開館時間
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10:00~17:00
(入場は16:30まで)
- 休館日
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月曜日 (10月13日、11月3日、11月24日を除く)、10月14日、11月4日、11月25日
- 入館料
一般1000円(800円)、高校生・大学生500円(400円)、小・中学生250円(200円)
※10月11日(土)~13日(月)は市民文化の日無料観覧日のため、どなたも無料。当日は混雑が予想されます。混雑時には入場制限を行いますので、あらかじめご了承ください。
※( )内は前売り料金、20名以上の団体割引料金。
※前売り券は、9月7日まで府中市美術館(9月8日~9月19日は休館)、9月19日までセブン-イレブン、ローソン、ミニストップなどで販売。
※未就学児は無料。
※障害者手帳(ミライロID可)等をお持ちの方と付き添いの方1名は無料。
※府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」で無料。
※コレクション展もご覧いただけます。
- お問い合わせ
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050-5541-8600(ハローダイヤル)
メールでのお問い合わせはこちら
Venue Information
- 会場
- 府中市美術館