織田コレクション ハンス・ウェグナー展/ヒカリエホール

北欧の名作椅子が渋谷に集結。ハンス・ウェグナーの国内最大規模の大回顧展【ヒカリエホール】

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2025年12月17日

「織田コレクション ハンス・ウェグナー展 至高のクラフツマンシップ」展示風景 ヒカリエホール、2025~2026年

長い冬を快適に過ごすため、快適な住空間をしつらえることを大切にしている北欧の人びと。

特にデンマーク人たちにとって、自分専用の快適な椅子を手に入れることは、何よりも大事なことのひとつとして考えられています。

「織田コレクション ハンス・ウェグナー展 至高のクラフツマンシップ」展示風景 ヒカリエホール、2025~2026年

デンマークデザインのみならず、20世紀の家具デザイン史の代表的な存在として語られるハンス・ウェグナー(1914-2007)の名作椅子約160点を紹介する展覧会が、ヒカリエホール(渋谷ヒカリエ9F)で開催中です。

生涯で500以上の椅子を世に送り出し「椅子の巨匠」として知られるハンス・ウェグナー。
本展は、国内過去最大規模となるウェグナーの大回顧展です。

ハンス・ウェグナーとは

「織田コレクション ハンス・ウェグナー展 至高のクラフツマンシップ」展示風景 ヒカリエホール、2025~2026年

ハンス・ウェグナーは、1914年にデンマークとドイツの国境の町トゥナーに生まれました。

トゥナーの町は、レース編み職人が多いことで知られていました。
そしてウェグナーの父も職人であり、ものづくりに関しては申し分ない環境の中で育ちます。

18歳で家具職人の資格を取得し、1938年頃からデザイナーとして活動を開始。

1940年には、オーフス*市庁舎の建築プロジェクトに参加し、家具デザインを手がけました。
*オーフス:デンマークで2番目に大きな都市

ハンス・ウェグナー《ザ・チェア JH503》1949年 織田コレクション

代表作である《ザ・チェア》や《Yチェア》は今でも高い人気を誇り、多くの人が目にしたことがあることでしょう。

92年の生涯の中で、500脚以上の椅子をデザインしたウェグナー。

その存在はミッドセンチュリー期のデンマークデザインに留まらず、20世紀家具デザイン史でも重要な人物として語られています。

織田憲嗣氏のコレクションから
ウェグナーの椅子づくりに迫る

織田憲嗣氏

ヒカリエホールにずらりと展示されているウェグナーの椅子は、世界的な椅子研究家であり北欧を中心とした近代家具のコレクターでもある織田憲嗣氏のコレクションです。

織田氏のウェグナー・コレクションは、半世紀以上にわたる研究・収集活動の中核をなし、世界屈指の質と量を誇ります。

「織田コレクション ハンス・ウェグナー展 至高のクラフツマンシップ」展示風景 ヒカリエホール、2025~2026年

本展では、織田氏のウェグナー・コレクションから約160点とその他の家具を紹介。

ウェグナーの生涯を3期に区切り、その生涯を紐解きます。

実際にウェグナーの椅子に座れるコーナーも

「織田コレクション ハンス・ウェグナー展 至高のクラフツマンシップ」展示風景 ヒカリエホール、2025~2026年

ウェグナーは生前、自分のデザインの理念や考えを、何よりも自分を表現する「自身の椅子」を通して五感で受け取ってほしいと語っていました。

会場では、ウェグナーの椅子を製造販売しているPPモブラー社、カール・ハンセン&サン社の現行モデルに座れるコーナーも設置。

展示室で鑑賞したモデルと同じ椅子に座ることができます。

座ってみて気に入った場合は・・・

今回、数量限定でPPモブラー社、カール・ハンセン&サン社による展覧会特別モデルの椅子も販売しています。

日常の中にウェグナーの家具を取り入れてみては、いかがでしょうか。

(左)PP Mobler PP503 ザ・チェア オーク/ヌバックレザー 1,205,600円(右)Carl Hansen & Søn CH24 Yチェア ビーチ/ナチュラルペーパーコード 110,000円 ※いずれも税込価格

国内最大規模となるハンス・ウェグナーの大回顧展である「織田コレクション ハンス・ウェグナー展」。

本展は、世田谷美術館の「つぐ minä perhonen」(2026年2月1日まで開催中)と、入場料の相互割引を実施しています。

各展覧会のチケット半券または電子チケットの提示で、会期中割引料金で観覧することができます。

ヒカリエホールと世田谷美術館を2つ巡ってみるのもオススメです。