ハプスブルク家/10分でわかるアート
2024年12月18日
拡大するシュルレアリスム/大阪中之島美術館

大阪中之島美術館で「拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」が開催中です。
絵画やオブジェ、写真、広告、ファッション、インテリアなどさまざまなジャンルの作品が一堂に介し、シュルレアリスムの本質に迫まった本展。さまざまなジャンルのアートに触れることができます。
会場内にある特設ショップで販売されるおしゃれなグッズもお見逃しなく!

会場風景
シュルレアリスムとは、フランスの詩人アンドレ・ブルトンが定義した芸術運動のこと。
日本語では超現実主義と訳されますが、その意味は、「これまで無視されてきたような種々の連想における⾼次のリアリティと、夢の全能性への信頼に基づく」ものとされています。
少し難しく聞こえるかもしれませんが、シュルレアリスムは表現の様式ではなく、「高次のリアリティ(超現実)と、夢(無意識)の全能性)」への信頼に基づいた、あらゆる創造行為を指します。

会場風景
本展では、シュルレアリスム誕生から約100年を経た今、日本国内に所蔵されているさまざまなジャンルの作品が集結。
オブジェや絵画、写真などの芸術分野はもちろん、広告やファッション、インテリアなど、日常に拡大していったシュルレアリスムを楽しんでみてはいかがでしょうか。
シュルレアリスムの代表的な作家として挙げられるのが、サルバドール・ダリやマックス・エルンスト、ルネ・マグリットらです。

ルネ・マグリット《王様の美術館》1966年 横浜美術館

ルネ・マグリット《レディ・メイドの花束》1957年 大阪中之島美術館
山高帽の男性の輪郭の中に、目と鼻、口を残して、森と山の風景を描いたルネ・マグリットの作品《王様の美術館》が展示されています。
この山高帽の男はマグリット作品ではおなじみのモチーフで、《レディ・メイドの花束》では後ろ姿が描かれているのです。
ちなみに、男性の背中を隠すように描かれた女性は《ヴィーナスの誕生》のサンドロ・ボッティチェッリが描いた《春》に登場している女神フローラなのだとか。

会場風景
ほかにも、長い口髭が印象的なサルバドール・ダリの作品、コラージュやリトグラフなど多様な技法を用いたマックス・エルンストの作品が多数展示されています。
彼らの作品を知ることで、その作品の背景にあったものまで知りたくなる・・・そんな感覚を味わうことができるのではないでしょうか。

会場風景
本展では平面的な作品だけでなく、オブジェをはじめ、ファッションやインテリア作品も展示されています。

会場風景
マルセル・デュシャンの《帽子掛け》や《折れた腕の前に》というタイトルのシャベルは、会場内で一際存在感を放ちます。エルザ・スキャパレッリの《イヴニング・ドレス》にも注目したいところ。

会場風景
最初はかけ離れたものに思えていたシュルレアリスムが、自分の日常にあるアイテムへと広がっていったことを実感できます。
展示会場の最後には、グッズショップもオープンしています。

本展グッズを集めた台を手前に、奥にもさまざまなグッズが並ぶ
ジャン(ハンス)・アルプ《ひと、ひげ、へぞ》のトートバッグ(2,750円)は普段使いできるデザイン性のあるアイテムですよ。

トートバッグ(2,750円)
今回展覧会限定で、ルネ・マグリットの作品を所蔵する横浜美術館のミュージアムショップのグッズも販売されています。
ミニレターセット(2,200円)やアクリルマグネット(990円)など、大阪で買える貴重な機会となっています。
「シュルレアリスムってなんだろう?」から始まった筆者ですが、作品を観ることで理解を深められるような気がしました。
普段は出会わないジャンル作品にも触れることができるので、ぜひ大阪中之島美術館へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

会期は2026年3月8日(日)まで。会期中に一部展示の入れ替えも行われる
前期:12月13日(土)– 1月25日(日) 後期:1月27日(火)– 3月8日(日)