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クロード・モネの世界にひたる。日本初公開作品を含む〈睡蓮〉などを堪能【国立西洋美術館】
2024年11月1日
特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」/国立科学博物館
誰でも一度は憧れる、キラキラの宝石。装飾品としてはもちろん、古くから魔除けやお守り、地位などを表す社会的なシンボルとして世界中で親しまれてきました。
そんな奥深い宝石の世界を楽しめる展覧会が、国立科学博物館で開催中です。
内覧会で特別な許可を得て撮影しています。鑑賞の際はマスクが必要ですのでご注意ください。
本展では、各地の博物館・美術館の所蔵品をはじめ、ヴァン クリーフ&アーペルやギメル、アルビオン アートといったハイジュエラーや、世界的に有名な宝飾芸術コレクションの名品など、原石から華やかなジュエリーまで2000点以上が一堂に並びます。
本記事では、5章からなる展覧会の見どころや展示会場の様子をレポート! 要チェックのフォトスポットや魅惑の宝石グッズの数々も紹介します。
私たちが目にする宝石といえば、美しくカットされ、ジュエリー(宝飾品)としてデザインされた姿を思い浮かべる方が多いと思います。
宝石の元となる原石は、地表からずっと奥深くの高温高圧の環境でさまざまな化学反応を繰り返して生まれます。まさに地球という惑星が長い年月をかけて育んだ宝!
特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」展示風景
本展の冒頭では、宝石の原石を「火成岩」「熱水脈」「ペグマタイト」「変成岩」と見つかる場所ごとに分類し、その形成プロセスを紹介します。
ずらりと並ぶ原石の中でも、圧倒的存在感を放つのが高さ約2.5メートルの巨大アメシストドーム。紫色に光り輝くアメシストを至近距離で見ることができます。
内覧会で特別な許可を得て撮影しています。鑑賞の際はマスクが必要ですのでご注意ください。
目を見張る美しさに写真を撮りたくなること間違いなし! うれしいことに会場内は一部を除いて基本的に撮影OKとなっています。なかでもこのアメシストドームは、迫力満点の宝石とのツーショットが叶う、本展随一のフォトスポットですよ!
原石を美しい宝石へと変身させるために欠かせないのが、成形と研磨の工程からなる「カット」の加工技術です。カットの出来栄えによって宝石の評価が変わるほど、重要なプロセスなんだそう。
本展では、宝石の代表的なカットの種類やカットの歴史まで知ることができます。
特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」展示風景
紀元前2000年以降、人類の発展とともに進化してきたカットの技術。そんな宝石のカットの歴史を物語っているのが、国立科学博物館のお隣にある国立西洋美術館から特別出品された「橋本コレクション」の200点を超える指輪です。
貴重な指輪が200点以上ズラリと並ぶ「指輪の間」は圧巻!
特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」展示風景
古美術コレクターの橋本貫志(はしもと かんし)が世界のオークションで集めた指輪を年代順に辿っていくと、宝石のカットの技術がどのように進化してきたのかがよくわかります。
宝石が持つ美しさを最大限に引き出すために、人類が長い間研究を重ねてきた努力のあゆみをお楽しみください♪
宝石の価値基準でもある「輝き」「煌めき」「彩り」「強さ」といった4つの性質を切り口に、宝石を科学的にひもとくコーナーは科博らしい展示となっています。
宝石のラフ(原石)やルース(磨いた石)を中心に、ダイヤモンドやサファイアなどの宝石の代表格からフォスフォフィライトやブラックダイヤモンドなどのレアストーンまで、200種を超える宝石の数々がずらりと並ぶ展示は見応えたっぷり。
特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」展示風景
紫外線で発光する宝石や「これが本物!?」と疑いたくなるような巨大な宝石、偶然にもネギのように見えるトルマリンなどなど、その多様な姿は見ていて飽きません!
特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」展示風景
会場内の所々にあるミニパネルにもご注目を。漫画『のだめカンタービレ』の作者、二ノ宮知子さんによる「宝石×質屋」をテーマにした漫画『七つ屋 志のぶの宝石匣』のキャラクターたちが本展を案内してくれますよ。
特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」展示風景
展示されている宝石にまつわるトリビアも盛りだくさん!
展覧会の最後には、二ノ宮さんが本展のために特別に描き下ろしたイラストも展示されています。主人公である質屋の娘・志のぶとイケメン宝石外商の顕定とともに、本展に登場する宝石も描かれているので、ぜひ合わせてチェックしてみてくださいね♪
展覧会の後半は、豪華絢爛なジュエリーのオンパレード! “眼福の極み”となる展示になっています。
フランスのハイジュエリーメゾン「ヴァン クリーフ&アーペル」や、日本が誇るジュエリーブランド「ギメル」の逸品を通して、ジュエリーの仕立ての技と工夫を目の当たりにすることができます。
内覧会で特別な許可を得て撮影しています。鑑賞の際はマスクが必要ですのでご注意ください。
1906年にフランス・パリで創業したヴァン クリーフ&アーペル。定番の四つ葉クローバーをモチーフにしたネックレスなどは、憧れちゃいますよね。
左:2つのブレスレットに形を変えるネックレス 1955年
右:葡萄の葉のクリップ 1951年 ともにヴァン クリーフ&アーペル所蔵
同ブランドの偉業ともいえるのが「ミステリーセット」の発明です。ミステリーセットとは、外から留め金が見えないように宝石をセットする技のこと。留め金が見えないことで、宝石の美しさが一層際立ちます。
トラピチェエメラルド亀 ピンズ ギメルトレーディング所蔵
繊細なデザインが特徴のギメルといえば、「パヴェセッティング」。パヴェとはフランス語で「敷き詰めた」という意味で、その言葉どおり、宝石を下地の金属がほとんど見えないくらいびっしりと敷き詰める手法を指します。
一粒一粒の宝石の形や色味を合わせていくのは至難の技であり、手間のかかる作業。作り手の美への熱い想いを感じずにはいられません。
ギメル「Four Seasons」シリーズより「秋」の展示風景 ギメルトレーディング所蔵
また、ギメルが日本の四季をイメージして作ったシリーズ「Four Seasons」は必見です!
細部をじっくり見れば見るほど、自然が織りなす造形や色彩の美しさを見事に表現していることに驚かされますよ!
本展の最終章では、世界的な宝飾芸術コレクションを誇るアルビオン アートから、珠玉のジュエリーおよそ60点をまとめて公開。
左上:ヴュルテンベルク王室旧蔵 ピンク・トパーズとダイヤモンドのグラン・パリュール
1810-1830年頃 個人蔵、協力:アルビオン アート・ジュエリー・インスティテュート
右上:50’s ブルガリ サファイアとルビーのムガール・スタイルのネックレス
1950年頃 アルビオン アート・コレクション
左下:ロシア大帝エカテリーナ2世より第2代バッキンガムシャー伯爵へ贈られたエメラルド
1830年頃 個人蔵、協力:アルビオン アート・ジュエリー・インスティテュート
右下:ナポレオンの名将モルティエ元帥よりリュミニー侯爵夫人へ贈られたピンク・トパーズとアクアマリンのパリュール
1820年頃 個人蔵、協力:アルビオン アート・ジュエリー・インスティテュート
古代のメソポタミアやエジプトで作られたものから20世紀の最先端ジュエリーまで、人類の歴史とともにあった宝石の中でも装飾品の枠を超え、歴史的な芸術品として伝わる至宝の数々が展示されています。
一つひとつの作品を見るたびに、ため息をもらさずにはいられないほどの華やかさです!
ミュージアムショップには宝石にちなんだグッズがいっぱい! なかでも、目を引くのがまるで宝石のようなお菓子です。
ハラペコラボ「こうぶつヲカシ」各3,024円 ©︎ハラペコラボ ※すべて税込
和菓子の琥珀糖を鉱物や宝石に見立てた「こうぶつヲカシ」の展覧会限定バージョンは人気商品のひとつです。
アメシストやトラピチェエメラルドなど、本展で展示される8種の鉱物をモチーフにした琥珀糖は、見るたび、口にするたびに展覧会を思い返すことでしょう。
ほかにも、漫画『七つ屋 志のぶの宝石匣』とコラボした展覧会限定ミニブックをはじめ、動物と宝石や鉱物を組み合わせて描く色鉛筆画家・長靴をはいた描(ねこ)さんが本展のために描き下ろしたイラストのクリアファイルやポストカードなどの各種グッズ、本物の宝石を柄にしたリバティプリントの巾着やトートバッグなど、本展でしか手に入らないものがたくさんあります。
来場の記念に、心ときめくお気に入りのグッズをぜひ探してみてください♪ まさに宝探しのような気分が味わえますよ!
音声ガイドのナビゲーターは、本展の公式アンバサダーでもある、お笑いコンビ「メイプル超合金」のカズレーザーさんが担当。
ナレーションは、アニメ「鬼滅の刃」の胡蝶しのぶ役でおなじみの声優・早見沙織さんが務めます。音声ガイドでは、ナレーターの早見さんから宝石にまつわるクイズが出題されることも。
展示を見ながら、カズレーザーさんと一緒にぜひ挑戦してみてください♪
原石からジュエリーまでを一堂に集め、宝石を科学的、文化的な視点から紹介する本展。鉱物好きはもちろん、キラキラしたものやジュエリーが好きな方にとっては夢のような空間が広がります。これほどたくさんの宝石を一度に見られる機会はそうそうないはず。この貴重な機会をどうぞお見逃しなく!
なお、本展は混雑緩和のため、オンラインでの日時指定予約が必要となっています。詳しくは展覧会公式サイトをご確認ください。
※展示内容や会期は変更になる場合があります。最新情報は展覧会公式サイトをご確認ください。