終了

森美術館開館20周年記念展

私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために

エミリヤ・シュカルヌリーテ
《沈んだ都市》
2021年
ビデオ・インスタレーション
9分33秒

保良 雄
《fruiting body》
2022年
インスタレーション
展示風景:Reborn-Art Festival 2021-22:利他と流動性 [後期]
撮影: 齋藤太一
※参考図版

ニナ・カネル
《マッスルメモリー(7トン)》
2022年
海洋性軟体動物の殻を利用した造園材料
サイズ可変
展示風景:「Tectonic Tender」ベルリーニッシェ・ギャラリー(ベルリン)
撮影:Nick Ash
※参考図版

ハンス・ハーケ
《海浜汚染の記念碑》(《無題》1968-1972/2019年の部分)
1970年
デジタルCプリント
33.7×50.8 cm
Courtesy: Paula Cooper Gallery, New York
© Hans Haacke / Artists Rights Society (ARS), New York

鯉江良二
《土に還る(1)》
1971 年

32×50×50 cm
所蔵:常滑市(愛知)
撮影:怡土鉄夫

産業革命以降、特に20世紀後半に人類が地球に与えた影響は、それ以前の数万年単位の地質学的変化に匹敵すると言われています。環境危機は喫緊の課題であり、国際的なアートシーンにおいても重要なテーマとして多くの展覧会が開催されています。

本展では、国際的なアーティストによる歴史的な作品から本展のための新作まで多様な表現を、四つの章で紹介します。第1章「全ては繋がっている」では、環境や生態系と人間の政治経済活動が複雑に絡み合う現実に言及します。第2章「土に還る」では、1950~80年代の高度経済成長の裏で、環境汚染が問題となった日本で制作・発表されたアートを再検証し、環境問題を日本という立ち位置から見つめ直します。第3章「大いなる加速」では、人類による過度な地球資源の開発の影響を明らかにすると同時に、ある種の「希望」も提示する作品を紹介します。第4章「未来は私たちの中にある」では、アクティビズム、先住民の叡智、フェミニズム、AIや集合知(CI)などさまざまな表現にみられる、最先端のテクノロジーと古来の技術の双方の考察をとおして、未来の可能性を描きます。

本展のタイトル「私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」は、私たちとは誰か、地球環境は誰のものなのか、という問いかけです。人間中心主義的な視点のみならず、地球という惑星を大局的な視点から見渡せば、地球上には幾つもの多様な生態系が存在することにあらためて気付くでしょう。本展では、環境問題をはじめとする様々な課題について多様な視点で考えることを提案します。また輸送を最小限にし、可能な限り資源を再生利用するなどサステナブルな展覧会制作を通じて、現代アートやアーティストたちがどのように環境危機に関わり、また関わり得るのかについて思考を促し、美術館を対話が生まれる場とします。

Event Information

展覧会名
森美術館開館20周年記念展
私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために
開催期間
2023年10月18日~2024年3月31日 終了しました
開館時間
10:00~22:00
(火曜日のみ17:00まで、ただし1月2日、3月19日は22:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
入館料

【平日】

一般2,000円(1,800円)、学生(高校・大学生)1,400円(1,300円)、子ども(4歳~中学生)800円(700円)、65歳以上1,700円(1,500円)

【土・日・休日】

一般2,200円(2,000円)、学生(高校・大学生)1,500円(1,400円)、子ども(4歳~中学生)900円(800円)、65歳以上1,900円(1,700円)

※事前予約制(日時指定券)を導入しています。専用オンラインサイトから「日時指定券」の購入が可能です。日時指定券の販売開始日は、決まり次第公式ウェブサイトでお知らせします。

※当日、日時指定枠に空きがある場合は、事前予約なしでご入館いただけます。

※東京シティビュー(屋内展望台)、スカイデッキ(屋上展望台)、森アーツセンターギャラリーへの入館は別料金になります。

※本展チケットで、同時開催プログラムもご覧いただけます。

 

公式サイト
https://www.mori.art.museum
お問い合わせ

050-5541-8600(ハローダイヤル)

Venue Information

会場
森美術館
主催
森美術館