塩田千春の作品から他者との「つながり」を考える。圧巻のインスタレーションに注目
2024年10月3日
特別展「古代メキシコ ―マヤ、アステカ、テオティワカン」/東京国立博物館
《死のディスク石彫》テオティワカン文明、300~550年 テオティワカン、太陽のピラミッド、太陽の広場出土
メキシコ国立人類学博物館蔵
東京国立博物館にて、古代メキシコ文明の奥深さと魅力に迫る展覧会、特別展「古代メキシコ」が開催中です。
35もの世界遺産があるメキシコ。そのなかでも高い人気を誇るのが、古代都市の遺跡群です。
本展では、そのうち「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」という代表的な3つの文明に焦点をあてて紹介。
さらに、「赤の女王(レイナ・ロハ)」のマスクを日本初公開します。
前15世紀から後16世紀のスペイン侵攻まで、3000年以上にわたって栄えたメキシコの古代文明。
メキシコは、アメリカ先住民により造られた高度な文明社会を持ち、人類史にとって貴重な痕跡を残す文化遺産などから、「人類学」を志す人にとって魅力的な国とされています。
火山の噴火や地震、干ばつなど厳しい自然環境のなか、古代メキシコの人びとは神を信仰し、時に畏怖しながら、王と王妃の墓や大神殿、三大ピラミッドなど各文明を代表する壮大なモニュメントを築いてきました。
本展では、そのうちマヤ、アステカ、テオティワカンという代表的な3つの文明に焦点を当て、各文明が生み出した独特な世界観と造形美を通して、古代メキシコ文化の奥深い歴史の魅力を紐解きます。
《チコメコアトル神の火鉢(複製)》 メキシコ国立人類学博物館蔵
赤の女王の墓の出土品 すべてアルベルト・ルス・ルイリエ パレンケ遺跡博物館
本展のメインビジュアルにも使用されている「赤の女王(レイナ・ロハ)」のマスク。本展が本邦初公開となります。
「赤の女王」のマスクは、マヤ文明の代表的な国家であるパレンケで出土されました。
ちなみに「赤の女王」と呼ばれる理由は、遺体が深紅の辰砂(しんしゃ/顔料や防腐剤、水銀の原料のこと)に覆われて発見されたからとのこと。
瞳には黒曜石、そして白目には白色のヒスイ輝石岩が施された「赤の女王」のマスク。
じっと観ていると、吸い込まれそうな目ヂカラを持っています。ぜひ、会場でじっくりと堪能してみてください。
本展は、会場内の全作品の撮影が可能です(フラッシュ・三脚使用不可。その他の撮影ルールは、館の指示に従ってください)。
本展の思い出を、SNSで共有してみてはいかがでしょうか。
《鳥形土器》 テオティワカン文明 250~550年 メキシコ国立人類学博物館蔵
《鷲の戦士像》 アステカ文明 1469~86年 テンプロ・マヨール博物館蔵
また、ミュージアムショップでは、本展オリジナルグッズを多数販売しています。
展覧会を楽しんだあとは、ミュージアムショップでグッズを購入してみては?
古代メキシコ文明の奥深い歴史の魅力に迫る、特別展「古代メキシコーマヤ、アステカ、テオティワカン」。
同文明を象徴する3つの場所から集結した作品の数は、なんと約140件にも及びます。
世界遺産の魅力を体感できる展示空間も、必見です。ぜひ、お見逃しなく。
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