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2024年11月1日
あさぎり夕 BLの始まり 展/明治大学 米沢嘉博記念図書館・現代マンガ図書館
漫画家・あさぎり夕の創作の道のりをたどる展覧会が、明治大学 米沢嘉博記念図書館・現代マンガ図書館にて開催中です。
1980年代に少女マンガ誌『なかよし』の看板作家として活躍したあさぎり夕。実はデビュー前や90年代後半以降はBL(ボーイズラブ)作品を発表し続けた人物でもあります。
本展では、あさぎり夕のデビュー前の貴重な作品や、美しいカラー原画などを展示し、作家人生の道のりをたどります。
あさぎり夕の作品の中でも、『なな色マジック』は、ご存じの方も多いと思います。
1980年代を通して少女マンガ誌の老舗『なかよし』の看板作家として活躍していたあさぎり夕は、1994年以降、突如としてBL(ボーイズラブ)作品を次々と発表し、読者を驚かせました。
実は、デビュー前の作品には、今でいうBL世界を描こうと模索していた足跡がはっきりと残っているんです。
デビュー前に投稿したという作品『サラマンダー』は、その後も2度リメイクするほど、あさぎり夕のお気に入りだったそうです。本作を完成させたことで、プロになる決心をしたのだとか。
あさぎり夕はマンガ家人生で徐々にBLに傾倒していったのではなく、自らの描きたいものに原点回帰していったと言えるのではないでしょうか。
本展では、デビュー以前の貴重な作品や、BLに移行してからの美しいカラー原画も紹介しつつ、そのマンガ家人生をたどります。
デビュー前から『なかよし』時代、そしてBL作品も絵柄がとても多彩です。そうした移り変わりにも是非注目してほしいです!
あさぎり夕の美しいカラー原画は、本展の見逃せない展示のひとつです。
取材時は第1期展示 ※現在は展示替えのため別作品が展示されています。
じっと見ていると吸い込まれそうな人物のまなざしや、瑞々しい色使いにうっとり・・・。
カラー原画コーナーは撮影もOKとなっていますが、やはり実物を見てほしいところです。
こちらは会期を通して3回展示替えがあり、第2期は7月28日からとなっています。何度訪れても楽しめる展示が嬉しいですね!
2階の閲覧室では、これまで出版されたあさぎり夕作品のほとんどを手に取って読むことができます。
明治大学現代マンガ図書館が所蔵するマンガ作品はもちろん、なんと小説作品も閲覧可能。こちらは監修者のなかじま音胡さんの協力のもと、実現しました。
あさぎり夕が手作りした冊子『闇に生きる者たちへ・・・・・』の複製や、生前に原作が掲載された最後の雑誌などがまとめて閲覧できる貴重な機会となります。
少女漫画家としても、小説家としても活躍したあさぎり夕がBLを描き続けた理由とは?その原点が垣間見える展覧会でした。