PROMOTION
クロード・モネの世界にひたる。日本初公開作品を含む〈睡蓮〉などを堪能【国立西洋美術館】
2024年11月1日
伝教大師1200年大遠忌記念 特別展「最澄と天台宗のすべて」/東京国立博物館
平安時代に比叡山ではじまった天台宗。その開祖である最澄が、2021年に大遠忌(だいおんき*)1200年を迎えました。
その記念として最澄と天台宗を紹介する展覧会が、東京国立博物館にて開催中です。
*大遠忌・・・開祖などの没後に行われる仏事のこと
展示風景
本展では、全国で守り、大切にされてきた天台の宝物を一堂に集めて紹介。さらに、「秘仏」と呼ばれるお像も複数展示されます。これまで寺外には出なかったお像を、トーハクで拝見できる貴重な機会となります!
※展覧会情報はこちら
最澄が伝え広めた日本天台宗は、中国・隋時代の天台大師智顗(ちぎ)の仏教理念のもとに成立しました。釈迦の教えの中でも『法華経』こそが完全円満な究極の教え“円教(えんぎょう)”であるとした理念です。
そこに最澄が中国で学んだ密教・禅・大乗戒を加えた「円教・密教・禅・大乗戒」の四つの柱をもつ点が、日本天台宗の最大の特色です。この教義は弟子たちによって深められ、平安時代以降は一大教団となり全国に広がっていきました。
本展では全国各地で守り継がれてきた、国宝・重要文化財を多く含む、仏像、絵画、書、工芸といった宝物を一堂に集めて紹介します。
伝教大師最澄は、真言宗を開いた弘法大師空海(くうかい)とならんで、中国に渡って仏教を学び、新しい平安仏教を日本に広めた名僧です。比叡山延暦寺を創建したことでも広く知られています。
最澄は、あらゆる人びとを救うという『法華経』の説く理想の世界を実現することに生涯を捧げました。日本の仏教に大きな影響を与えた最澄ですが、なかでも革新的だったのが、大乗戒壇の設立です。多くの人びとの幸せを祈るために考えられたもので、それまで出家者にしか許されていなかった受戒を、より開かれたものにしました。
祖師ゆかりの宝物
鑑真が日本にもたらした経典から智顗の教えを学び、日本天台宗を設立した最澄は、比叡山延暦寺を創建します。その後修行のために中国に渡り、帰国後に日本で天台宗が公認されると、これまでの寺院とは違った独自性を打ち出していきます。
そんな波乱に満ちた最澄の生涯を、ゆかりの名宝からたどります。
展示風景より中央、国宝《聖徳太子及び天台高僧像 十幅のうち 最澄》平安時代・11 世紀 兵庫・一乗寺蔵
展示期間:10月12日(火)~11月7日(日)
現存するなかで最古の最澄の肖像画は、頭巾をかぶり、両手を組み、椅子の上で静かに瞑想する姿が描かれています。温かみのある華やかな彩色や、衣服に施された大ぶりな文様表現は、平安仏画によくみられる表現です。
インド・中国・日本の天台ゆかりの人物たちを描いた十幅のうちの本作。
十幅すべてが展示されるのは東京会場のみで、11月2日(火)~11月7日(日)の6日間限定で、十幅を同時公開!大変貴重な平安絵画を鑑賞できるチャンスです。ぜひお見逃しなく。
秘仏など仏像が集結
ふだんは所蔵先の寺院以外では見られなかったり、数年に一度しか公開されない貴重なお像も多数集結します。
展示風景より、重要文化財《薬師如来立像》平安時代・11 世紀 京都・法界寺蔵
重要文化財《薬師如来立像》は、平等院のある宇治に近い法界寺(ほうかいじ)で、厨子の奥深くにまもられてきた平安の秘仏です。延暦寺の総本堂、根本中堂に安置される、最澄作の秘仏本尊の薬師如来像に近い姿と考えられており、数多く造られた模刻像のひとつと考えられています。
像内には最澄自作の薬師像が納められていたこともあり、最澄にとってもゆかりの深い像です。
本像は寺外では初公開となります!
梵字カフェ
本展会期中は平成館1階ラウンジで、特設カフェ「梵字カフェ」が営業中です。
左 梵字ラテ(カフェラテ):千手観音菩薩(子)/阿弥陀如来(戌・亥)700円(税込)
右 抹茶梵字ラテ:不動明王(酉)750円(税込)
比叡山延暦寺にある喫茶「れいほう」にて大好評販売中の梵字ラテを楽しむことができます。梵字とは、仏様を表した文字のこと。注文時に自分の干支を伝えると、自分の生まれ年の守護尊を表す梵字をあしらったラテが提供されるそう!
味はカフェラテと抹茶ラテの2種類。鑑賞後に自分の梵字を知るのも楽しそうですね。
最澄大遠忌1200年を記念する本展。公式グッズや関連イベントも多数開催されます。
詳しくは展覧会公式ホームページをご確認ください。