2021年10月27日

イスラエル博物館の名品選が初来日。印象派の光の系譜をたどる旅

イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 ― モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン/三菱一号館美術館

珠玉の印象派コレクションを堪能できる展覧会が、三菱一号館美術館にて開催中です。

展示風景

2022年に外交関係樹立70周年を迎える、日本とイスラエル。これを記念して、イスラエル博物館が誇る印象派の名品選が来日しました。

その多彩なコレクションから厳選された69点の作品のうち、実に59点が日本初公開。モネやファン・ゴッホ、ゴーガンといった印象派画家たちの全盛期における傑作が集結します。

※展覧会情報はこちら

イスラエル最大の文化施設・イスラエル博物館

年間およそ92万人が訪れるイスラエル博物館。世界最古の聖書「死海文書」をはじめ所蔵品は50万点に及び、その展示は数日かけても見切れないほどだそうです。

なかでも特筆すべきが、印象派をはじめとする近代美術のコレクション。その質、量ともに1965年の開館当初から貴重な作品を寄贈してきた、数多くの後援者たちの歴史を物語っています。

今回は、イスラエル博物館の類を見ないほどの収蔵品から、選りすぐりの印象派とポスト印象派の傑作コレクションが来日しています。

印象派の誕生と発展。そしてポスト印象派へ

本展では誰もが知る巨匠たちの作品とともに、印象派のはじまりから、ポスト印象派までの流れをたどります。

印象派の先駆けとされるのは、戸外制作を通して自然を観察し続けたクールベやコロー、ブーダンです。

展示風景

クールベたちの手法と光への関心は、モネやルノワールといった印象派画家たちへと受け継がれていきます。

ピエール=オーギュスト・ルノワール《マントノン郊外》 1888年、油彩/カンヴァス

天候や時間によって変化する一瞬の光を捉えた作品には「ありのままの姿を直視する」という印象派画家たちのこだわりが表れています。

ポスト印象派と呼ばれるセザンヌやゴーガン、ファン・ゴッホらは、印象派の影響を受けながらも刹那的な主題やテーマから脱却。それぞれが表現方法を進化させていきました。

展示風景

出品作品はほとんどが日本初公開。印象派に影響を受けたナビ派なども含めて69点の作品とともに、印象派の歴史を感じるぜいたくな時間が味わえます。

印象派画家たちが追求した「光」の表現

展示構成は「水の風景と反映」、「自然と人のいる風景」、「都市の情景」、「人物と静物」の4つで分けられており、それぞれのテーマで、芸術の革新を担ってきた印象派の流れをたどります。

水の風景と反映

水の反射と光の動きは、印象派の中心的要素です。刻一刻と変化する自然の前で、画家たちが感じた印象や感覚そのものを表現しています。

クロード・モネ《エトルタ、アヴァルの崖》 1885年、油彩/カンヴァス

自然と人のいる風景

農村部での戸外制作から生まれた風景画や、労働する人びとの姿を描いた作品を紹介。大胆な筆遣いや構図の純粋さは、多くの印象派作品に見られる特徴の1つです。

展示風景

都市の情景

印象派の画家たちが生きたのは、近代化が進む19世紀後半のフランスでした。急速に移り変わる社会や文化に呼応した画家たちが、その描き方を模索しながら映し出した作品が展示されます。

にぎやかな港や新しい都会の風景は、変わりゆく風景に画家たちが感じた無常さをも伝えているのです。

展示風景

人物と静物

印象派とポスト印象派の画家たちは、日常の何気ない瞬間を切り取ることを好みました。急成長する中産階級を、都市生活を送る人びとの姿を通して描いたのです。静物画においても、身近な日々の暮らしが表現されています。

展示風景

 

クロード・モネの集大成。《睡蓮の池》が初来日

本展の見どころは、なんといってもモネの《睡蓮の池》。こちらも日本初公開となります。

「印象派」と聞いてモネを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。《睡蓮の池》には、印象派の表現が集約されています。

クロード・モネ《睡蓮の池》1907年、油彩/カンヴァス、101.5 x 72.0 cm
イスラエル博物館蔵 Photo © The Israel Museum, Jerusalem

モネは自身が住むジヴェルニーの庭に「水の庭」と呼ばれる池をつくりました。その池に浮かぶ睡蓮を題材に、異なる季節や時間、天候のもとで同じ場所を描いたのが連作《睡蓮の池》です。その数は200点にものぼります。

「目に見えるものを表現する」という印象派の信条をもとに制作にとりくんだモネ。

本作は、1909年の「睡蓮:水の風景連作」展に出品された作品で、睡蓮の連作のなかでも「当たり年」と評される1907年に描かれています。

特別グッズが販売。イスラエル発ブランドも

印象派の名品を鑑賞した後は、展覧会オリジナルグッズをチェックしてみてはいかがでしょうか。

ミュージアムショップ「Store1984」では、展示作品をモチーフにしたポストカードやクリアファイルなど、展覧会限定のグッズが登場!

おすすめは、イスラエル発のライフスタイルブランドLaline(ラリン)の特別セットです。印象派の“水”と“光”がイメージされています。

Laline(ラリン)特別セット:オーシャン ハンドクリーム(30g) 、 オーシャン ハンドクリアジェル(50ml)

価格:1,675円(税込)

ジャスミンやセージ、サンダルウッドなどの爽やかな香り。持ち運びしやすいサイズで、清潔でなめらかな手肌に導きます。

タイアップメニューで印象派を味わう

三菱一号館美術館内にあるミュージアムカフェ・バー「Café 1984」では、展覧会にちなんだメニューが販売されます。

タイアップランチ『~印象派の収穫祭~』

販売価格:2,420円(税込)/販売時間:11時~14時
★前 菜  「モルタデッラハム、舟形マッシュルーム・玉子のペイザンヌサラダ」
★メイン 「奥州いわい鶏と海老のフリカッセ バターライスと共に」

セザンヌの《川のそばのカントリーハウス》をモチーフにした前菜と、ゴッホの《プロヴァンスの収穫期》をイメージしたプレートが楽しめる一品です。

タイアップデザート『花咲くリンゴのシブースト』

販売価格:1,100円(税込)/販売時間:14時~17時

リンゴの木とお花を描いた絵画のようなプレートで、印象派の芸術を心行くまで味わうのもオススメです。

※営業時間や予約などの詳しい情報は、Café 1984公式サイトをご覧ください。

 

イスラエル博物館が所蔵する名品とともに、印象派の光の系譜をたどる本展。

チケットは当日窓口で購入できるほか、手数料無料のオンラインチケットも販売。なんと、小・中学生は無料です!

東京会場の後は、2022年1月18日から大阪の「あべのハルカス美術館」へ巡回予定です。

ぜひ、この貴重な機会に足を運んでみては?

Exhibition Information