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2024年11月1日
浮世絵劇場 from Paris/角川武蔵野ミュージアム
2020年11月、体験型ホテル「EJアニメホテル」やダ・ヴィンチストア、角川食堂などが入る、大型複合施設ところざわサクラタウン内に、角川武蔵野ミュージアムがオープンしました。
そんな角川武蔵野ミュージアムのオープン1周年を記念した展覧会「浮世絵劇場 from Paris」が、開催中です。
本展では、パリをベースに活動するアーティスト集団、ダニーローズ・スタジオが、「浮世絵」にテクノロジーとストーリーを掛け合わせ、全く新しい巨大映像空間を創造します。
12幕の異なる映像シーンが1,100㎡を超える大空間に映し出されるほか、本展で使用された浮世絵を展示。
さらに、新たな感性で浮世絵を作り続ける日本の現代浮世絵師たちの作品も紹介し、進化を続けている浮世絵の今を知ることができる展覧会になっています。
※展覧会情報はこちら
埼玉県所沢市の「ところざわサクラタウン」内にある角川武蔵野ミュージアムは、美術館・博物館・図書館を中心とした複合文化施設です。
ミュージアムのデザイン監修を手掛けたのは、日本を代表する建築家・隈研吾氏。大地の力強さを感じさせる巨石のような建物が、訪れる人の好奇心を刺激します。
高さ約8m、およそ3万冊を収蔵する巨大本棚に囲まれた「本棚劇場」は、同館のなかでももっとも人気のあるスポットです。こちらは、インスタグラムなどのSNSで見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
5階建ての同館には、本展が開催されている1階「グランドギャラリー」のほか、カフェやレストランなどが入っており、1日中楽しめる施設となっています。
江戸時代、浮世絵1枚の値段はかけ蕎麦一杯と同じだったと言います。
浮世絵の「浮世」とは、「現世」のこと。つまり、浮世絵は「今を写す絵」でした。現代で言えば、浮世絵は人びとにとってテレビやインスタグラムのように、とても身近な存在だったのです。
19世紀になると浮世絵はヨーロッパに渡り、モネなどの印象派の芸術家たちに大きな影響を与えます。そうした日本美術ブームは「ジャポニスム」と呼ばれ、今もなおその影響は続いています。
展示室を進むと広がるのは、デジタル・アーティスト、プログラマー、音楽家など、さまざまなジャンルで活躍するアーティスト集団、ダニーローズ・スタジオが手掛ける巨大な映像空間です。
鑑賞者を感覚体験に引き込むような没入型アート体験や、インタラクティブかつ生成的なインスタレーションなどを設計開発する設計開発するダニーローズ・スタジオ。建築、デジタル・アートなど異なる領域の相互作用を探求し、常に新しい芸術的アプローチを試みています。
本展では、「浮世絵」に最新技術とストーリーを重ねて、全く新しいインスタレーションを生み出しています。
提灯が宙を舞い、桜の花びらが風に揺れる・・・そんな豪華絢爛な12幕の映像シーンが、1,100㎡を超える大空間に映し出されます。
そんな映像インスタレーションの一部を、本記事で紹介します。
第四幕:海(THE SEA)
浮世絵劇場 from Paris 展示風景より
空間全体を包み込む大波の映像は、葛飾北斎「冨嶽三十六景」の「神奈川沖浪裏」がモチーフとなっています。
荒々しい波が収まり始めると、次の五幕で歌川国芳が描いたさまざまな魚たちが登場します!
没入型の映像インスタレーションならではの、不思議な感覚が全身を駆け巡ります。
第七幕:女(WOMEN)
浮世絵劇場 from Paris 展示風景より
障子の向こうに写る、人影・・・そして次から次へと華やかな着物姿の芸者たちが現れます。
本映像は、喜多川歌麿「婦女人相十品」の「日傘を差す女」や「三美人」「高島おひさ」など、一度は観たことのある美人画がモチーフとなっています。
そんな美しい芸者たちが、ドキッとするような視線で私たちを見つめてくる映像作品です。
第十一幕:歌舞伎・侍(KABUKI・SAMURAI)
浮世絵劇場 from Paris 展示風景より
力強い太鼓のリズムに乗って、見得(みえ)を切った歌舞伎役者たちが登場するこちらのコーナー。
モチーフとなる作品は、歌川国芳の出世作にして武者絵の傑作である《通俗水滸伝豪傑》シリーズより、「国芳のやう 正札附現金男」の「野晒悟助」などの豪快な侍たちが描かれた浮世絵です。
刀を構えた役者たちの豪快な立ち回り。まるで江戸時代の歌舞伎を観に来たような、ダイナミックな映像となっています。
浮世絵劇場 from Paris 展示風景より
360度映像に包まれた広大なスペースには、いすやベンチが設置されています。
ベンチに腰をかけてじっくりと映像を鑑賞したり、空間内を歩き回ったり、また寝転んだり・・・鑑賞スタイルは自由だそう!
足元に押し寄せる荒波や頭上を舞う花びらなど、非現実的で不思議な空間をぜひ会場で体験してみてください。
グランドギャラリー内の後室では、浮世絵劇場で使用された多数の作品を紹介。現代日本の浮世絵師たちの作品も展示されており、有名アーティストとのコラボ作品は必見です。
浮世絵劇場 from Paris 展示風景より
フランスと日本で、さらなる進化を遂げる浮世絵を堪能できる空間になっています。
また無料エリアでは、ダニーローズ・スタジオがインスピレーションを受けた日本の文化を紹介。関連する書籍などを手に取って自由に観覧できますよ。
角川武蔵野ミュージアムには、思わず立ち寄りたくなるカフェやミュージアムショップもあります。
2階の出入口に位置する「角カフェ」では、サツマイモと白玉粉で作った無添加のスイーツのオイモボールが一番人気とのこと! 窓の向こうに広がる水盤を眺めながら、隈研吾氏デザイン監修の店内で至福の時間を過ごせます。
また5階のレストラン「SACULA DINER」では、所沢産食材をふんだんに使ったオリジナル料理がお手頃価格で楽しめます。
同館のオリジナルグッズを手に入れたいなら、ぜひロックミュージアムショップへ。企画展と連動したグッズも販売されるので、帰る前にぜひ立ち寄りたいところです。
「浮世絵」×「テクノロジー&ストーリー」という、新感覚の芸術作品に出会える本展。
最新技術を駆使した壮大な浮世絵の世界を、ぜひ体験してみてください。
本展のチケットは、通常価格より200円お得なオンラインでの購入がおすすめです。
角川武蔵野ミュージアム オンラインチケット情報はこちら
開館日・時間は変更になる場合があります。休館日の最新情報は公式ウェブサイトをご覧ください。