
ハプスブルク家/10分でわかるアート
2024年12月18日
どうぶつ展 わたしたちはだれ? どこへむかうの?/PLAY! MUSEUM
PLAY! MUSEUM(東京・立川)に、国立科学博物館の巡回展「WHO ARE WE 観察と発見の生物学」がやって来ました!
積み上げられた研究成果や資料を展示する国立科学博物館と、想像力を膨らませ表現を楽しむことをコンセプトにしたPLAY! MUSEUM。
初めてのコラボレーション展覧会が、2025年7月6日(日)まで開催中です。
国立科学博物館が所蔵する約500万点もの標本資料の多くは、普段は収蔵庫に保管され公開されることがありません。
そこで同館は2021年に、所蔵する膨大な標本資料を活用し、哺乳類と人間との関係を考える巡回展「WHO ARE WE 観察と発見の生物学」を制作しました。
巡回展キット「WHO ARE WE 観察と発見の生物学」のテーマは「観察の眼と、発見の芽」。
さらに、<ちがいの整列><はえている道具><かもしれない模様>といった11のテーマを通じて、哺乳類の多様性やヒトとの違いを知ることができます。
また、テーマごとの展示台には46の引き出しがあり、中を開けると標本資料と観察するためのヒントが現れます。
PLAY! MUSEUMで、動物の不思議をじっくりと観察してみましょう。
何か新しいインスピレーションが湧いてくるかもしれません。
(左から)草刈大介(PLAY! プロデューサー)、川田伸一郎(国立科学博物館動物研究部 研究員)、鈴木康広(アーティスト)、松山真也(テクニカルディレクター/siro Inc.)、矢部太郎(芸人、漫画家)、横浪修(写真家)
「WHO ARE WE」のテーマから発展した5つの体験型インスタレーションを展開。
じっと見る、耳をすませる、手を動かすなど、身体を使って鑑賞するPLAY!ならではの表現が展示室いっぱいに広がります。
ここでは、その5つの展示コンテンツからスフマート編集部がピックアップして紹介します。
こちらは昨年、二子玉川ライズにて都内初個展を開催したアーティスト・鈴木康広の「惑星の模様」です。
哺乳類や魚類、鳥類、昆虫など、地球上の生き物はさまざまな模様を持っています。
しかしながら、このような模様が生成されるのかについては、その全容がまだ明らかになっていません。
私たち人間は、動物たちのような美しい模様はありませんが、デザインやアートの領域で多種多様な模様を生み出しています。
謎に包まれた動物の模様と、人間が作り出した模様。その不思議な関係を、鈴木康広の独自の視点で表現します。
本作は、テクノロジーとデザインを組み合わせた機構制作を得意とするsiro Inc.のテクニカルディレクター・松山真也によるユニークな作品「しっぽがすごい」です。
一見すると、ふつうの椅子ですが・・・座ってみると、なんとしっぽが出てくるのです!
このしっぽを出すときは、展示室の壁をみて「しっぽ はえろ」と願うことが重要なのだそう。
生えてきたしっぽは、持ち帰ることができますよ。
展覧会の最後は、哺乳類の中で人間だけに与えられた無限の想像力を体感する展示が楽しめます。
ここでは、9人のアーティストたちによる約30点の立体や絵画作品を紹介。
空想のどうぶつたちの姿も観ることができます。
【参加作家(順不同)】
大曽根俊輔(乾漆彫刻家)、清川あさみ(アーティスト)、瀬戸優(彫刻家)、鷹山真彩(陶芸家)、土屋仁応(彫刻家)、名和晃平(彫刻家)、はしもとみお(彫刻家)、ミロコマチコ(画家)、安田ジョージ(彫刻家)
本展では「『ながら聴き』音声ガイド」を無料で提供しています。
従来のガイドのように特定の作品を解説するのではなく、約60分間、動物たちの鳴き声や解説、詩が聞こえてきます。
解説や詩などのコンテンツを「ながら聴き」しながら楽しむ音声ガイドは、美術館では初めてのこと。
耳を塞がず周囲の音も聞こえる、オーディオテクニカの新機種イヤホン「ATH-AC5TW」の特性を活かした取り組みです。
なお、「『ながら聴き』音声ガイド」の利用には、Bluetooth接続が可能なスマートフォンが必要です。
首や肩に掛けられるようになっています。好きな色を選ぶことができますよ。
動物の不思議を、科博の貴重な動物標本から発見し、その発見をPLAY!ならではの独自の展示で想像を広げていく。
二館の特性を掛け合わせた、これまでにない展覧会です。
春、夏のおでかけ候補にいかがでしょうか。
本展のチケットを「5組10名様」にプレゼント!
〆切は2025年6月8日まで。
※当選は発送をもって代えさせていただきます。