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2026年3月26日
下村観山展/東京国立近代美術館

前期 展示風景
東京国立近代美術館にて、日本画家・下村観山(1873-1930)の画業を紹介する「下村観山展」が開催中です。

(左から)《東方朔》1883年、《十六羅漢 第五尊者 諾距羅》1884年 いずれも横浜美術館蔵(入江宏氏寄託)、前期展示(3/17-4/12)
下村観山は、紀伊徳川家に代々使えた能楽師の家に生まれました。
狩野芳崖(ほうがい)や橋本雅邦(がほう)に学んだのち、東京美術学校(現:東京藝術大学)に第一期生として入学。
1903年からの2年にわたるイギリス留学とヨーロッパ巡遊などを通して幅広い視野を身につけて、高い技術力に磨きをかけました。

(左から)《草花図》1903-05年 大英博物館蔵 © The Trustees of the British Museum、《ディオゲネス》1903-05年 大英博物館蔵 © The Trustees of the British Museum、《ダイオゼニス》1903年 東京国立近代美術館蔵 いずれも通期
中央の《ディオゲネス》は、イギリスで親交を深めた小説家・東洋美術研究家のアーサー・モリソンに贈った作品です。
現在は大英博物館が所蔵する《ディオゲネス》。本展で里帰り展示されています。

(左から)《風》1908年 東京藝術大学蔵 前期、《木の間の秋》1907年 東京国立近代美術館蔵 通期、《朝帰り之図(雪の朝帰り)》1911年 三渓園 前期
卒業後は同校で教職に就くも、校長の岡倉天心とともに辞職。その後、日本美術院の設立に参加しました。
無口な性格だったという観山。しかし、日本美術院で一、二を争う酒好きであることは有名で、酒が回れば宴席で踊ることもあったそうです。
そして、面倒見がよく、若い画家や純粋な絵画好きに対しては、身分の高低にかかわらず情が厚く親切な人だったと記録が残っています。

重要文化財《弱法師》1915年 東京国立博物館蔵 前期展示(3/17-4/12)
重要文化財《弱法師(よろぼし)》は、謡曲を題材に描いた作品です。
題材となった謡曲「弱法師」は、他人の嘘の告げ口により息子の俊徳丸(しゅんとくまる)を追い出した父が、四天王寺で盲目で貧困におちいった息子と再会し、和解する物語です。
《弱法師》は、そのクライマックスシーンが描かれています。
ひとつの作品の中に、観山の卓越した技術と深い教養、そして高いアレンジ力による仕掛けが詰まっています。
特に会場で観ていただきたいのは、俊徳丸の超細密描写です。
会場では、単眼鏡をレンタルしています。貸出料金は、1台300円(税込)。
単眼鏡をレンタルし、繊細な観山ワールドをじっくりと鑑賞してみてはいかがでしょうか。

三十三観音のひとつ、魚籃観音(ぎょらんかんのん)。中国絵画はもちろん、日本の伝統的な絵画にも見られる画題です。

(左から)《寒空》1923年 福島県立美術館蔵 前期展示(3/17-4/12)、《魚籃観音》1928年 西中山 妙福寺蔵 通期、《女三之宮》1927年 横浜美術館蔵 3/17~4/26
中央の魚籃観音の顔立ちに注目してみると・・・フランスのルーヴル美術館に展示されていそうですね。
世界的に有名な作品である、レオナルド・ダ・ヴィンチ《モナ・リザ》を思わせる顔立ちをしています。
観山は、東西の絵画技法や図像を広く自分のものにすることで、従来の日本画の革新を図ろうとしていました。
その中でも、ここまで明らかに西洋絵画を引用するのは、観山の作品の中でも特別なのだそう。
再興第15回展に出品した本作によって、新たな表現へ挑戦を示そうとした可能性も考えられています。

会場特設ミュージアムショップでは、本展オリジナルグッズが多数販売しています。

「やなか珈琲」ドリップパックセット(スプーン付き) 2,750円(税込)
こちらは、自家製焙煎珈琲店「やなか珈琲」とコラボしたオリジナル熨斗つきのドリップバッグセットです。
購入者には 《唐茄子畑》をあしらった限定スプーンをプレゼント!おうち時間にぴったりなグッズです。

獅子マスコット 2,970円(税込)
《獅子図屏風》の獅子がマスコットとなって登場!
観山の超絶技巧で表現された獅子のたてがみは、もふもふで癒されます。

黒猫 刺繍クリップ 1,650円(税込)
これからの季節に活躍しそうな《唐茄子畑》の「黒猫 刺繍クリップ」。ヘアクリップとしてはもちろん、ちょっとしたメモをはさむスタンドとしても使えます。
会場特設ミュージアムショップもお見逃しなく。

関東では13年ぶりとなる下村観山の大回顧展「下村観山展」。
観山の傑作150件が勢ぞろいする展覧会です。
東京会場終了後、本展は和歌山県立近代美術館へ巡回(5月30日~7月20日)します。