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東山魁夷を中心に日本の風景画をたどる展覧会【福田美術館】
2025年2月10日
漫画家生活60周年記念 青池保子展 Contrail 航跡のかがやき/弥生美術館
漫画家・青池保子の多彩な作品を紹介する展覧会が、弥生美術館にて好評開催中です。
青池保子氏は、山口県で7人きょうだいの末っ子として育てられました。
絵を描くことが好きだった青池氏は、1963年、中学3年生のときに『りぼん』(集英社)お正月大増刊号でデビューします。
その後、中高一貫のミッションスクールに通いながら、ラブコメディやスポーツものなど多彩なジャンルの作品を発表し続けました。
1973年からはフリーとなり、その画風も変化していきます。
特に1976年より連載が始まった「イブの息子たち」は、読者に大きな衝撃を与えました。
歴史や西洋美術に対する広い知識を持つ青池氏の作品は、まさに唯一無二。
少女漫画の枠を超え、性別や年代も超えてファンが拡大しました。
青池保子氏の代表作と言えば、「エロイカより愛をこめて」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
本作は、ヨーロッパを舞台に、大泥棒・エロイカとNATOの情報部員・エーベルバッハ少佐が織りなす、コメディも交えたスパイ・アクションものです。
不朽の名作として、今でも多くの人に親しまれています。
海をテーマとした作品「七つの海 七つの空」で一度死んだティリアンは、「エル・アルコン ―鷹―」 でダークな主人公として登場。以後、青池氏にとって重要なキャラクターとなったそうです。
2月6日に発売の『ミステリーボニータ』3月号では、青池氏の連載『ケルン市警オド』がついに最終回を迎えました。
本展では、表紙と扉の色校正を展示中です。
展示されている肉筆原稿は、鮮やかで繊細、それでいて隙が無い。青池氏の魂、情熱が感じられます。
作家の筆づかいなどが見られるアナログ原稿も、やっぱり良いですよね。
第2展示室入り口には、撮影可能箇所が複数設置されています。
展示室は撮影不可ですので、ご注意ください。
本展では、特別展示として青池氏の描き下ろし原画が登場します!
すでに巡回された神戸会場と下関会場のために描き下ろされた原画を、東京でも鑑賞することができます。
こちらは東京会場の原画はまだ展示されていません。今後追加されるのが楽しみですね!
青池氏の書籍の他、缶バッジやステッカー、トートバッグといったオリジナルグッズも好評発売中です。
東京会場からは、「エロイカより愛をこめて」に登場するジェイムズ君のTシャツも発売になりました。
グッズ売り場は、じゃがいもやぶどうなど、エロイカに関連するモチーフが飾られていますよ!
さらに弥生美術館に隣接する「夢二カフェ港や」では、本展を記念してコラボメニューを提供中!
ドイツ伝統の“イモ”ケーキ「カルトフェルトルテ」や、エーベルバッハ少佐の「いのししカプチーノ」といったユニークなラインナップです。
会場のいたるところに青池保子展を楽しめる工夫が沢山です。
画業60年を超える青池氏の活躍を、間近で鑑賞してみてはいかがでしょうか。