
ハプスブルク家/10分でわかるアート
2024年12月18日
東京・池袋にある旧江戸川乱歩邸がリニューアルオープンしました!
内覧会を取材したときのようすをレポートします♪
『怪人二十面相』などで知られる推理小説家・江戸川乱歩。
乱歩は引っ越し魔だったそうで、その数なんと40回以上!ただ、1934年から移り住んだ邸宅は、亡くなる1965年まで住み続けたそうです。
乱歩の死後は遺族によって保存されていましたが、2002年、住宅・土蔵と約2万点の蔵書が立教大学に譲渡されました。
しかし、住宅や土蔵などの劣化も進んでおり、2024年立教大学の創立150周年を記念して、リニューアルプロジェクトが進みました。
生まれ変わった旧江戸川乱歩邸ですが、ただ修復作業されただけではありません。
リニューアル後は展示室が設けられ、乱歩が原稿を書いていた応接室や和室などが見学できるようになりました!
邸宅を入るとまず目に入るのは、乱歩先生の生涯や作品が分かる常設展室です。
「作家・乱歩と人間・太郎の二つの人生に出会う場」をコンセプトしたこの常設コーナーでは、乱歩先生の作家としての歩みや、コレクションなどを見学できます。
乱歩先生が暮らしていた当時の写真をもとに、書斎も再現されました。こちらは実際に座ることができ、撮影もOKです。
乱歩先生になりきった気分で、和服で来館するのも楽しそう。ワクワクしますね。
洋装の来客に対応できるようにと、乱歩自らが設計した洋館。
写真提供:立教大学
光が入る明るい空間と、重厚なじゅうたん、と特注の机と安楽椅子からは、こだわりが感じられます。
取材日は、応接間で声優の吉野裕行さんが『幽霊』の朗読劇を演じてくれました。
『幽霊』には、誰もが知る私立探偵の名前も出てきましたよ。
豊島区指定有形文化財にも指定されている土蔵です。
こちらは関東大震災の翌年1924年に、当時の最新技術を駆使して建築されました。
土蔵つきの邸宅を探していた乱歩は、この土蔵をとても気に入ったそうです。
こちらは書庫として利用され、古今東西の書籍、もちろん自身の作品も保管されました。
土蔵内は一般の方は入れませんが、扉の前から内部を見学できます。
一通り見学して「乱歩先生の作品を読みたいな~」と思った方は、文庫コーナーへどうぞ。
乱歩作品や関連書籍を読むことができますよ。
旧江戸川乱歩邸リニューアルオープンを記念して、池袋の街もミステリーにあふれます!
現在、立教大学エリアと東武百貨店エリアでは乱歩フェスが開催中。
街歩きを楽しめるミステリーウォークやトークショー、キッチンカーの出店まで!
乱歩先生が愛したカレー。気になる・・・!
さらには池袋を巡回するIKEBUSを活用したイベント「時刻表にないバス」など、ミステリーファンにはたまらない体験も。
ここでは紹介しきれないほど魅力的なイベントが沢山なので、是非サイトをチェックしてみてくださいね。