
テーマは『世界の終わり』。ホラー体験が楽しめる展覧会が7月開催!【六本木ミュージアム】
2025年6月19日
企画展 死と再生の物語(ナラティブ)/泉屋博古館東京
泉屋博古館東京(六本木)にて、企画展「死と再生の物語(ナラティブ)」が開催中です。
本展では、泉屋博古館(京都東山・鹿ヶ谷)所蔵の青銅鏡の名品を中心として、中国古代の洗練されたデザイン感覚、その背景となった神話や世界観を紹介します。
美術が好きな人でも、青銅器や青銅鏡は見方が分からないという方も多いかもしれません。
でも大丈夫。
本展では、世界屈指と称される住友コレクションの青銅器・青銅鏡の名品を選りすぐって公開。
とっつきにくい中国美術も、背景知識とともに分かりやすく紹介しています。
重要美術品《鴟鴞尊》中国・殷(前13-前12世紀) 泉屋博古館
また、泉屋博古館のアイドルのような存在である鴟鴞尊(しきょうそん)も、東京にやってきました。
ミミズクやフクロウをさすとされる鴟鴞。
夜行性の猛禽類と性質が注目され、死後の世界とかかわりの深いモチーフとしてあつかわれてたと考えられます。
かわいらしい見た目とは裏腹に、鴟鴞は漢代以降の中国では、伝統的には「悪鳥」の代表例とされていたのだそう。
そうした作品の背景も、展示会場で紹介しています。ぜひ、会場のパネルやキャプションをじっくりとご覧ください。
鴟鴞尊は、一般の方も撮影OK*。本展のハッシュタグ「#死と再生の物語」を付けてSNSで投稿してみてはいかがでしょうか。
*フラッシュ・三脚の使用、動画撮影は不可。
(左)円山応震筆《西王母図》江戸時代後期 19世紀 泉屋博古館/(中央)上島鳳山筆《十二ヶ月美人》より「八月嫦娥」明治42年(1909) 泉屋博古館東京/(左)上島鳳山筆《十二ヶ月美人》より「七月七夕」明治42年(1909) 泉屋博古館東京
日本でもなじみ深い7月の行事「七夕」伝説に関する作品も展示しています。
中国の織女(しょくじょ)牽牛(けんぎゅう)の物語である七夕。7月7日にのみ2人が合うことができるというお話です。
日本では「織姫と彦星」の名前で広く知られていますね。
七夕伝説の背景には、農耕儀礼にもとづく中国古代の信仰や、死と再生をめぐるシンボリズムが含まれているといいます。
本展では、中国古代で生み出された思想や伝説、神話などの「物語(ナラティヴ)」がデザインとしてあらわされ、それが日本美術のなかにもモチーフとして受け継がれていく過程も、美術品から紐解きます。
同時開催の「泉屋ビエンナーレSelection」もお見逃しなく。
ここでは、泉屋博古館(京都東山・鹿ヶ谷)で開催された過去2回のビエンナーレに出品された4点を紹介。
中国古代青銅器と現代鋳金作家の時代を越えたコラボレーションも、ぜひ会場でご覧ください。
久野彩子《Time Capsule》令和5年(2023) 泉屋博古館
「泉屋ビエンナーレSelection」の展示作品は、どれも撮影可能*です。
こちらも、ハッシュタグ「#泉屋ビエンナーレSelection」を付けて、お気に入りの作品の感想を投稿してみてはいかがでしょうか。
*フラッシュ・三脚の仕様、動画撮影は不可。
泉屋博古館は、2025年4月にリニューアルオープンしました。
リニューアルオープンのようすはこちら▼
京都本館のリニューアルにあわせて、新たな青銅器グッズも登場!
泉屋博古館東京のミュージアムショップでも、購入することができます。
ほかでは手に入らない!泉屋博古館ならではのグッズに注目です♪
(左)戈卣クッション(税込5,500円)/(右)鴟鴞尊ポーチ(税込4,400円)
中国古代のデザインに秘められた謎を紐解く企画展「死と再生の物語(ナラティヴ)」。
青銅器・青銅鏡の模様は、とても細かいため単眼鏡をお持ちの方は持参されるとベスト!
また、受付でも単眼鏡の貸し出しも行なっています。
借りたい方は受付のスタッフを訪ねてくださいね。