
テーマは『世界の終わり』。ホラー体験が楽しめる展覧会が7月開催!【六本木ミュージアム】
2025年6月19日
日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!/大阪中之島美術館
「日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!」が大阪中之島美術館で開催中です。
本展では、縄文から現代まで幅広い作品を展示。日本美術の知られざる鉱脈から、「未来の国宝」にも出会えるかもしれません。
本記事は展示の見どころと合わせて、グッズやイベント情報をご紹介します。チケットプレゼントもあるので、お見逃しなく!
日本美術とは、日本で生まれた美術全般のこと。絵画や工芸、彫刻、建築、書道などそのジャンルは多岐にわたります。
まだまだ知られざる魅力が多く眠る日本美術ですが、近年ブームが到来。
火付け役は、江戸時代の画家・伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)(1716〜1800)だと言われています。
伊藤若冲「釈迦十六羅漢図屏風」(デジタル推定復元)令和6年(2024) TOPPAN株式会社
2000年に京都国立博物館で開催された展覧会をきっかけに、多くの人に知られるようになった若冲。
しかし、それ以前は若冲のことを知る人は少なく、日本美術において「知られざる鉱脈」だったのです。
若冲の作品は本展の見どころの一つでもありますが、なかでも注目は、画家・円山応挙(まるやまおうきょ)との合作屏風。
写真左・伊藤若冲「竹鶏図屏風」寛政2年(1790)以前
それぞれが得意な画題で一隻ずつ手がけた二曲一双屏風は、若冲と応挙の交流を示す貴重な資料でもあります。
写真右・円山応挙「梅鯉図屏風」天明7年(1787)
本展のバリエーション豊かな作品の中から、自分だけの「未来の国宝」を見つけてみませんか?作品の一部をご紹介します。
重要文化財 日本遺産「人体文様付有孔鍔付土器(鋳物師屋遺跡出土)」 縄文時代中期中葉(紀元前3500〜紀元前3000年頃)南アルプス市教育委員会・ふるさと文化伝承館
「人体文様付有孔鍔付土器」は、3本指でピースサインした土偶、通称ピースちゃんが貼り付いたなんともかわいい土器です。
縄文土器は表面に縄目模様が付けられているのが特徴ですが、その特徴を持たないこんなにグラフィックな土器があったとは!
長沢芦雪「菊花子犬図」江戸時代(18世紀)
長沢芦雪「菊花子犬図」は、本展で大人気の作品です。
9匹の子犬がコロコロと無邪気に動く姿が楽しい!さまざまな姿勢の子犬を配することで画面に動きが出ているのも見どころです。
伝岩佐又兵衛「妖怪退治図屏風」江戸時代(17世紀)
近年見つけられた伝岩佐又兵衛「妖怪退治図屏風」には、ユーモラスな妖怪軍が武士たちに退治されるようすが描かれています。
弓矢に戸惑いながら慌てた表情を浮かべる妖怪たちの姿は、まるで漫画のよう。日本画にもこんな世界観があったのかと驚きです。
安藤緑山「竹の子に梅」大正~昭和初期 象牙着色 京都国立近代美術館
安藤緑山の「竹の子に梅」は、まさに超絶技巧。
本物そっくりのタケノコは、なんと象牙に着色して作られているのだそう。実物を見るとそのリアルさに驚きますよ。
展示風景より、写真左・牧島如鳩「魚籃観音像(ぎょらんかんのんぞう)」昭和27年(1952)足利市民文化財団
写真右・牧島如鳩「恵(めぐみ)」昭和41年(1966)足利市立美術館
本展の監修を務めた山下裕二氏が「僕にとっては、最も重要な鉱脈」と言う画家・牧島如鳩(まきしまにょきゅう)。
如鳩の「魚籃観音像」は、右には菩薩や天女、左には聖母マリアや天使という神仏共存するという珍しい作品です。
展示室の青い壁も相まって、不思議なオーラを放っている
2010年暮に小名浜漁業協同組合から同財団へ移管されたのですが、もしそのまま福島県に保管されていたら、2011年東日本大震災の津波で流されていた可能性が非常に高かったそうです。
今後ますます研究が進む如鳩こそ、未来の国宝に近い存在かもしれませんね。
安本亀八(三代)「三歳女児 利子像」大正9年(1920)〜昭和5年(1930)熊本市現代美術館
さらに、展示室にそっと置かれた安本亀八(三代)の「三歳女児 利子像」は、小さいながらもインパクト大!
髪の毛やつむじ、椀型のガラスに色をつけたという眼球など、リアルすぎてびっくりしちゃいます。
「JOMONJOMON ―Emotion Beat」は、縄文土器にみられる世界観を現代的に解釈して生まれたドレス。
縄文土器と、縄文時代にインスピレーションを受けた現代アートが並ぶ空間は圧巻です。
本展では、個性的なオリジナルグッズの他、さくらももこの『コジコジ』とコラボしたグッズも販売しています。
グッズ選びも楽しみの一つ ©さくらももこ
この夏大活躍しそうな保冷トートバッグ(4,400円)をはじめ、ブロックメモ(660円)やA4クリアファイル(660円)など日常にピッタリなアイテムが揃います。
2人が手に持っているのはダイカットポストカード(各種330円)。
お気に入りの作品のものがあるかどうか探してみてくださいね
先ほどご紹介したピースちゃんや利子像もさまざまなグッズにもなっていますよ。
音声ガイドは、日本美術に造詣が深い俳優・井浦新さんが担当。出展作品や作者の魅力をわかりやすく解説してくれています。
マスコットキーチェーン(各種1,980円)。どちらにするか迷い中
まだまだ紹介しきれない作品がたくさん!初めて知る画家や作品は、知識や概念などなくても心のままに楽しむことができます。
国宝好きの方や日本美術に興味がある方はもちろん、子どもから大人までにおすすめしたい本展。
夏のお出かけスポットとして、大阪中之島美術館へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
また、展示室は一部撮影可能な作品もあります。
個性あふれる展示室で、あなただけの「国宝」を探してみてくださいね。
会期は6月21日から8月31日まで。7月18日から8月30日までの金・土・祝前日は開館を19時まで延長
本展のチケットを「5組10名様」にプレゼント!
〆切は2025年7月21日まで。
※当選は発送をもって代えさせていただきます。