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2025年9月29日
「既知との遭遇 自伝的ブリコラージュの世界へようこそ!」/東京都渋谷公園通りギャラリー
東京都渋谷公園通りギャラリーにて、日本のアール・ブリュット作家6名を紹介する展覧会が開催中です。
本展は同館での開催を皮切りに、都内3ヵ所*を巡回します。
ここでは、第1会場の東京都渋谷公園通りギャラリーの展示のようすを紹介していきます。
*〈第2会場〉プリモホールゆとろぎ[羽村市生涯学習センター](2026年1月15日〜1月25日)、〈第3会場〉板橋区立成増アートギャラリー(2026年1月31日〜2月9日)
身の回りにあるものを即興的に組み合わせて、従来の用途や役割を離れ、新たな意味を獲得しようとする創作や思考方法「ブリコラージュ」をテーマとした本展。
6名の日本のアール・ブリュット作家による独創性あふれる作品世界を紹介します。
展示されているのは、日用品や使用後に捨てられてしまうような物から生まれたアート作品です。
ここでは、その一部の作品を紹介していきます。
井口直人《無題》2005-2023年 さふらん生活園蔵
展示室までの通路を彩る井口直人の作品。
本作は、コピー機に自身の顔と身の回りにあるお気に入りの品を配置したポートレート写真です。
施設スタッフとのやりとりで生まれた独自の表現は、22年以上続く日課となっているといいます。
今では施設への来訪者と即興でコラボもするのだとか!
この独特な色合いは、2色刷りした作品をさらに2色刷りで印刷して表現しています。
嶋暎子 展示風景
展示室内でひと際目立つ嶋暎子の作品は、ぜひ会場で細部まで鑑賞してほしい展示のひとつです。
広告のチラシから住宅や家具、果実、宝石といったモチーフを切り抜いて貼り合わせた高密度なコラージュ作品。
作家の感性が光るユニークな作品世界に注目です。
納田裕加《のうだま》2017年 社会福祉法人みぬま福祉会 工房集蔵
会場内に点在する不思議な生命体。こちらは、納田裕加による「のうだま」という作品です。
アトリエで捨てられている糸や布を集めて、巻き固めた「のうだま」と自身で名付けたオブジェを作っています。
最初は手のひらにちょこんと乗る小さな玉だったのだそう。
それを雪だるまのようにどんどん大きくして、さまざまな形に整形しています。
私たちの日常から驚きの創造物を生み出す作家たち。
それらを展示する空間にも、こだわりがあります。
展示風景
会場構成を担当したtamari architectsは、本展タイトルの「既知との遭遇」をコンセプトに、街の風景になじんで普段意識されない、道端の断片やカーブミラーなどの形からインスパイアされた展示什器を提案しました。
「知っていたはずのもの」と「新しい出会い」を誘発する、こだわりの展示空間も必見です。
本展では、俳優・瀬戸康史による無料音声ガイドを貸出しています。
そのほかにも、分身ロボット「OriHime」とまわる鑑賞ツアーや、視覚障害のある方のための触図をつかった鑑賞ツアーなど、さまざまなイベントも開催。
渋谷会場では、アーティストトークや生演奏ライブなどで、出展作家たちと直接出会える機会もありますよ。
イベントの詳細は、東京都渋谷公園通りギャラリー公式サイトをご確認ください。
独自の発想や表現方法により、近年国内外で注目を集める6名のアール・ブリュットの作家を紹介する本展。
入場無料で楽しめる展覧会です。ぜひ、足を運んでみてくださいね。