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2025年9月29日
フジタからはじまる猫の絵画史/府中市美術館

展覧会に足を運ぶと、風景画や人物画など実にさまざまなジャンルの絵画を観ることができます。
画家のお気に入りの景色や最愛の人など、それぞれの絵画に描かれているモチーフに注目してみると、作品の背景を知ることができますよね。
もっと絵画の歴史を知ることができたら、展覧会を楽しむことができるかもしれない。
何度か通っていると、そんな気持ちを持つ方も多いのでは?
しかし実際、小難しい美術史の本を読んでみて「やっぱり難しい!」と挫折してしまうことも・・・。

展覧会鑑賞をワンランクアップさせたい方に朗報です。
難しい絵画の歴史を身近なモチーフ・・・例えば「猫」で紐解いてみませんか?
猫を愛でながら絵画史も学べてしまう展覧会が、府中市美術館にて開催中です。

(手前)藤田嗣治《自画像》1927年 下関市立美術館
20世紀初めにパリで画家としてデビューし、世界的に活躍した画家の藤田嗣治。
おかっぱ頭に丸メガネの自画像や乳白色の美しい裸婦像に目が行きがちですが、その傍らには表情豊かな猫が描かれています。

(左から)長谷川潾二郎《猫と毛糸》1930年 個人蔵/中原實《猫の子》1929年 東京都現代美術館
少し視野を広げて、当時の日本の洋画を見てみると実に魅力的な猫の絵がたくさんあります。
最近だと、菱田春草の代表作である重要文化財《黒き猫》が永青文庫で公開され、大きな話題になっていますね。
日本の絵画では「猫」はおなじみのモチーフであったことが伺えます。

(左から)テオフィル=アレクサンドル・スタンラン《ヴァンジャンヌの牛乳》1894年/テオフィル=アレクサンドル・スタンラン《二匹の猫》1894年 いずれもH.N.コレクション
しかし、西洋では猫をモチーフとした作品が少ないのだそう。
西洋では「絵画の主役は人物」という芸術感があり、そもそも動物を主題とした絵自体が多くありません。

西洋の絵画をお手本として描いた「洋画」。
猫の絵が少ないのに、どうして日本でこんなに多くの猫の洋画があるのでしょうか。
その謎に迫るためのキーパーソンが、藤田嗣治なのです。
本展では日本人でありながら、フランス・パリで活躍した藤田の作品から「猫」の絵の歴史を丁寧に辿って紹介します。

本展のメインビジュアルにもなっている藤田嗣治の《猫の教室》。
軽井沢安東美術館が所蔵する本作が、東京で展示されるのは今回が初めてとのことです。

藤田が擬人化した動物を描き始めたのは1947年以降のこと。
これほど愉快で愛らしい作品は他になく、《猫の教室》はこの時期の藤田を代表する貴重な作品ともいえます。
構成ももちろんですが、猫1匹ずつの毛並みなどのディテール、ユーモアあふれる表情にも注目。
藤田が得意とする猫の表現が、あますことなくこの大画面に描かれています。
ぜひ会場で、じっくりと観てほしい作品の一つです。

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藤田の登場後、日本でも猫をモチーフとした洋画が多く描かれるようになります。
本展の最後では、藤田以降の画家たちによる猫の絵を展示。
中でも注目なのが「猫の画家」として知られる猪熊弦一郎の作品です。

(左から)猪熊弦一郎《妻と赤い服》1950年 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館/猪熊弦一郎《猫によせる歌》1952年 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館/猪熊弦一郎《親子猫》1952年 H.N.コレクション
猪熊最大の猫の絵である《猫によせる歌》。猫を抱いた人物の不思議な集団が描かれています。
トーテムポールのように重なる顔のモチーフを1体と数えれば5体となる構成は、藤田の出世作《五人の裸婦》のオマージュであるのでは?とも考えられています。

(左から)藤田嗣治《猫を抱く子ども》1923年 個人蔵/藤田嗣治《五人の裸婦》1923年 東京国立近代美術館/藤田嗣治《猫二匹》1924年 たましん美術館
「猫×絵画史」という珍しい視点で、近代日本の猫の絵画史を辿る本展。
「猫」に注目して絵画史を紐解くと、身近なモチーフとして発展していくまでにドラマがあったことが分かります。

また自宅で楽しめる紙工作のキットを、本展特設ウェブサイトにて無料でダウンロードできます。
「ミケネコフォトフレーム」と「ミケネコカード」の2種類の紙工作を楽しめますよ!

特設ショップでお気に入りの作品のポストカードを購入し、ミケネコフレームに入れて飾ってみるのもオススメです。

本展のチケットを「5組10名様」にプレゼント!
〆切は2025年10月31日まで。
※当選は発送をもって代えさせていただきます。