塩田千春の作品から他者との「つながり」を考える。圧巻のインスタレーションに注目
2024年10月3日
漫画とデザイン展/GOOD DESIGN Marunouchi
漫画作品の装丁やタイトルロゴなどの「漫画デザイン」に着目した企画展が、GOOD DESIGN Marunouchiにて、開催中です。
本展では、作品の価値を見える化し、読者に届けるための“企て”がたくさん詰まっている「漫画デザイン」を中心に、そのデザイン工程すべてに携わるデザイナーたちにもスポットを当てて紹介。
さらに、実際に印刷を擬似体験できるコーナーなどを通して、「漫画デザイン」の世界が楽しめる企画展です。
本記事では本展の見どころを紹介します。
※展覧会詳細はこちら
日本のポップカルチャーを代表する漫画。スマートフォンやタブレット端末の普及によるデジタル化や掲載メディアの多様化が進み、近年ますます広がりを見せています。
そうした漫画作品の魅力といえば、個性的で印象に残るキャラクターやストーリー、また絵柄の個性などがあげられますが・・・
本展では、漫画作品と読者をつなげる“企て”が詰まった「漫画デザイン」にフォーカスをあてています。
ギャラリー内では、戦前から現代までの漫画デザインの歴史を紹介するコーナーや、人気作から個性的でインパクトのあるディープな漫画作品のデザインなどを展示。
私たちの生活の中に溶け込んだ漫画を、娯楽のひとつとしてではなくデザインという視点で読み解き、そこに関わるクリエイトワークに注目することで、日本の豊かな漫画文化を幅広く紹介します。
漫画デザインのパイオニアである祖父江慎をはじめとする有名デザイナーも、その代表的な仕事とともに紹介します。
なかでも、当時話題になった乱丁本デザインについての展示は必見です!
また、展示されている漫画作品は実際に触れることができます。箱に入った豪華なコミックスや、特殊印刷など実物だから楽しめる個性的な作品も、ぜひじっくりと会場で観てみてください。
さらに少年たちのバイブルといっても過言ではない『コロコロコミックス』の表紙デザインの制作工程や、ラフの実物なども大公開!
同雑誌の表紙を35年間デザインし続けるデザイナー、佐々木多利爾(ささき たりじ)は、2020年に「同一の児童向け雑紙の表紙を最も長く担当」したデザイナーとしてギネス世界記録に認定されています。
また『コロコロコミックス』の歴代表紙デザイン44年分も見ることができますよ。
体験展示では、人気漫画作品『王様ランキング』の1巻の表紙デザインの印刷をスタンプラリー形式で体験できます。
編集部も挑戦してみましたが、ピッタリ合わせるのが難しかったです。ぜひ、こちらも展覧会の思い出に挑戦してみてください!
また、「#漫画の帯をつくってみよう」では、コミックスの帯についているキャッチコピーを自分で作ることができます。
作った帯を撮影し、Twitterにハッシュタグ「#漫画とデザイン展」とつけて投稿すると・・・優秀作に選ばれた帯は実際にデザイナーがデザインした実物をプレゼントしてもらえます!
第1回の投稿締め切りは3月15日まで、第2回の投稿締め切りは3月30日までです。渾身のキャッチコピーを考えて、投稿してみてはいかがでしょうか。
会場に足を運んだら、2つの体験コーナーも楽しんでみてくださいね。
装丁やタイトルロゴなどの「漫画デザイン」を紹介する本展。
入場料は無料なので、気軽に立ち寄れる展覧会でした。
会期は3月31日までなので、お見逃しなく。