特別展「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?」/日本科学未来館

未来館で、過去最大規模のロボット展が開催。いろいろなロボットに会いに行こう!

2022年4月5日

特別展「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ」/日本科学未来館

「ロボット」と聞くと、みなさんはどんなものをイメージしますか? 現在、最新の科学技術を体験できる日本科学未来館(以下、未来館)にて、多種多様なロボットを紹介する展覧会が開催中です。

スフマート Sfumart 取材レポート 特別展「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ」 日本科学未来館

ふだんからたくさんのロボットが展示されている未来館ですが、この春は約90種130点のロボットが企画展示ゾーンに集結! ロボットをテーマにした展覧会としては、国内史上最大規模となります。そんな本展の見どころを紹介します。

※展覧会詳細はこちら

ロボット界のスターが未来館に大集合!

Zone1の「ロボットって、なんだ?」では、未来館で約20年間科学コミュニケーターとして活躍したASIMOやPepperなど歴史に名前を残すロボットたちを紹介します。

スフマート Sfumart 取材レポート 特別展「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ」 日本科学未来館

壁一面に広がる年表とあわせて、まずはロボットの歴史をおさらい。年表では、テクノロジーの進化の歴史とあわせてSF作品の紹介もしています。

フィクションのロボットが、技術者たちにどんなイマジネーションを与えたのかも辿っていけるようになっていますよ。

ロボットと人間の関係を深掘りする展示も

Zone2「きみって、なんだ? にんげんって、なんだ?」では、「からだ」「こころ」「いのち」の3つのテーマから、機械と人間の関係について詳しく紹介します。

Zone2-1「からだって、なんだ?」

ロボットと人間の「からだ」の関係に注目して紹介する、Zone2-1「からだって、なんだ?」。こちらは体験展示が充実しており、一部の展示品は実際に自分の体に着けたり、動かしたりすることができます。

スフマート Sfumart 取材レポート 特別展「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ」 日本科学未来館

大迫力でかっこいい汎用人型重機の「零式人機ver1.2」は、コックピットに乗ってVRゴーグルをつけて遠隔で動かすことができるのだそう。特撮ドラマやロボットアニメみたいですよね。

自分の体の可能性がどんどん広がっていく、「身体拡張」のすごさが体感できるコーナーです。

Zone2-2「こころって、なんだ?」

スフマート Sfumart 取材レポート 特別展「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ」 日本科学未来館

続くZone2-2「こころって、なんだ?」では、ロボットとのコミュニケーションが楽しめるユニークな体験ができます。

人とロボットのコミュニケーション以外にも、ロボット同士のおしゃべりがみられることも! 思わず「かわいい!」と声が出てしまうロボットばかりなので、つい長居してしまう人も多いかもしれません。

Zone2-3「いのちって、なんだ?」

Zone2-3「いのちって、なんだ?」では、私たちの命や健康を支える医療機器に加え、実在した偉人たちがアンドロイドやAIになった姿を展示。とくにレオナルド・ダ・ヴィンチのアンドロイドは、肖像画からそのまま飛び出してきたようなリアルさがあります。

スフマート Sfumart 取材レポート 特別展「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ」 日本科学未来館

スフマート技法を生み出したとされる、レオナルド・ダ・ヴィンチ。このアンドロイドは、2015年にイタリアで開催された「ミラノ国際博覧会」に合わせて制作されました。科学者、技術者としての一面もあるので、アンドロイドのモチーフになるのも納得です。

となりに座っている明治から大正にかけて活躍した文豪・夏目漱石のアンドロイドは、漱石が「漢学塾・二松学舎」で学んだ縁から、二松学舎創立140周年記念として製作されたのだそう。

いずれからだをロボットに置き換えたり、こころをロボットで再現する日も来るかもしれない。そんな未来のビジョンを本コーナーで垣間見ることができます。

Zone2を巡っていると、「これも機械なの?」と驚いたり、ロボットのイメージが変わったりする人もいるかもしれません。
ロボットの可能性が広がれば、人間の可能性も広がる。個性を持ったロボットたちを通して、「人間」という存在に向き合うきっかけとなる展示内容でした。

ロボットと人間の未来について考える

本展のしめくくりとなるZone3「ロボットと人間の未来について」は、大型のインスタレーションを通して、私たち人間とロボットのありえそうでありえない未来のショートストーリーを鑑賞できます。

スフマート Sfumart 取材レポート 特別展「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ」 日本科学未来館

本展示は実はいくつもパターンがあり、全員が同じ内容を体験できるとは限りません。グループで行ったら、鑑賞後に「どんな話だった?」と話が盛り上がりそうですね。

展示以外も注目ポイントはたくさん!

展示だけでも大ボリュームの内容ですが、ほかにもまだまだ見どころがあります。まずは、ロボットにちなんだグッズが販売されている特設ショップ。お子さんの工作にぴったりのアイテムや、展示されているロボットの一部を実際に買えますよ。
人気キャラクター「ぐでたま」や専業ムフとのコラボグッズもおすすめです。

また、音声ガイドには人気声優の江口拓也さんを起用! さらに公式アンバサダーには、東大クイズ王でおなじみの伊沢拓司さんが率いる「QuizKnock(クイズノック)」が就任しました。

内覧会当日は「QuizKnock」のふくらPさん、河村拓哉さん、須貝駿貴さんの3名が登壇し、本展の見どころを詳しく紹介してくれました。

スフマート Sfumart 取材レポート 特別展「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ」 日本科学未来館 QuizKnock 山村輝星

(左から)ふくらPさん、スペシャルゲスト:山村輝星さん、河村拓哉さん、須貝駿貴さん

音声ガイド内ではQuizKnockのクイズが楽しめるとのこと。どんな内容かは聞いてからのお楽しみです。また、展覧会公式サイトでも随時クイズがアップされる予定なので、ぜひ挑戦してみてくださいね!

 

迫力のあるロボットや、小さくてかわいらしいロボット、さらに最新テクノロジーを使った便利なロボットなど、さまざまロボットに触れ合い、少し先の未来をのぞいたような体験ができる本展。ロボットが私たちの暮らしに溶けこむ日は、意外とすぐそばまで迫ってきているかもしれません。

ロボットファンはもちろん、子どもから大人まで楽しめる内容となっています。未来館のあるお台場は散歩していて気持ちがいいエリアなので、春夏のお出かけにおすすめです!

スフマート Sfumart 取材レポート 特別展「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ」 日本科学未来館
提供:日本科学未来館

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