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クロード・モネの世界にひたる。日本初公開作品を含む〈睡蓮〉などを堪能【国立西洋美術館】
2024年11月1日
おいしいボタニカル・アート/SOMPO美術館
SOMPO美術館にて、食用となる植物を描いたボタニカル・アート(植物画)の展覧会が開催中です。
展示風景
イギリスのキュー王立植物園の協力のもと実現する本展では、野菜や果物はもちろん、ハーブやスパイスなど身近な食材をエピソードとともに展示。さらに、19世紀テーブル・セッティングの再現展示からイギリスの歴史や食文化を紹介します。
科学的研究を目的に細かい部分まで正確に描いた植物画を、「ボタニカル・アート」といいます。
ニコラス・カルペパー『カルペパー薬草大全』1814年(初版1653年)個人蔵
古くは薬草学の始まりとともに発展したボタニカル・アート。特に大航海時代には、珍しい植物を追い求めたプラントハンターと呼ばれる人たちにより、多くの作品が描かれました。
(左)ウィリアム・フッカー ブドウ「ブラック・プリンス」1818年
(右)ウィリアム・フッカー ブドウ「レザン・ド・カルム」1818年 いずれも、個人蔵
(左)ウィリアム・フッカー イチゴ「ウィルモッツ・レイト・スカーレット」1818年
(中央)ウィリアム・フッカー ラズベリー「イエロー・アントワープ」1818年
(右)ウィリアム・フッカー ヘーゼルナッツ 1818年 いずれも、個人蔵
本展ではブドウやイチゴ、リンゴなどボタニカル・アートの中でも食べられる植物を描いた作品を展示し、イギリスの歴史や食文化に迫ります。
(左)ウィリアム・フッカー リンゴ「リブストン・ピピン」1818年
(右)ウィリアム・フッカー リンゴ「デヴォンシャー・カレンデン」1818年 いずれも、個人蔵
聖書やギリシャ神話などに登場するリンゴは、ヨーロッパでもっとも親しまれている神聖な果実です。
リンゴの原産地は西アジアとされていますが、古代ローマ時代にはすでにヨーロッパ各地で栽培されていたのだそう。中でも気候が寒冷でリンゴの害虫が発生しないイギリスは、リンゴ栽培に適した土地とされています。
展示風景
イギリスを語る上で欠かせない「紅茶」の文化について、ボタニカル・アートと同国を代表するテーブルウェアのティー・セットと一緒に紹介します。
展示風景より
(下段中央)ウェッジウッド ティー・ポット「クイーンズウェア」1765~1770年
(下段右)ウェッジウッド ティーキャディー「クイーンズウェア」1780年頃 いずれも、個人蔵
「英国陶工の父」ジョサイア・ウェッジウッド1世が創設した「ウェッジウッド」。当時類を見なかった高品質・乳白色の硬質陶器を開発し、これがシャーロット王妃に認められ、1765年「クイーンズウェア」の名称使用許可を得ました。
イギリス王室をはじめ、各国の王侯貴族たちにも愛用されているウェッジウッドのテーブルウェア。本展では、日本や中国などのオリエンタルな雰囲気が漂うティー・セットを展示します。
ヴィクトリア朝の主婦のバイブル『ビートン夫人の家政読本』を参考にした、19世紀のテーブル・セッティングの再現展示にも注目です。展示会場内に3つある再現展示は、いずれも撮影OK!
※撮影の際は、美術館内の注意書きをご確認ください。
当時の人びとがどのように食卓を囲んでいたのか、想像してみるのもおすすめです◎
イザベラ・ビートン著『ビートン夫人の家政読本』1863年ほか 個人蔵
1861年に刊行されたヴィクトリア朝の理想的な暮らしを提案した大ベストセラーである『ビートン夫人の家政読本』。
レシピや食材の保存、管理の方法、テーブル・セッティングの提案など、著者であるイザベラ・ビートン夫人自身の経験を踏まえた内容が書かれています。
ビートン夫人は28歳の若さでこの世を去ってしまいました。しかし、『家政読本』は1861年の初版後も再版が重ねられ、現在も時代の変化を受けた改訂版が出版されています。
身近な食用植物を描いた「おいしい」ボタニカル・アートを通じてイギリスの歴史や食文化をたどる本展。
2階のミュージアムショップに併設した休憩スペースでは、料理、菓子研究家の山本麗子さんによるイギリスの伝統的なスイーツの再現レシピが映像で紹介されています。
展覧会公式図録 2,500円(税込)
再現レシピは本展公式図録にも収録◎レシピ本としても使える図録も、ミュージアムショップで購入してみては?
なお、本展は2023年4月に静岡市美術館へ巡回が予定されています。
本展のチケットを「5組10名様」にプレゼント!
〆切は2022年11月27日まで。
※当選は発送をもって代えさせていただきます。