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クロード・モネの世界にひたる。日本初公開作品を含む〈睡蓮〉などを堪能【国立西洋美術館】
2024年11月1日
ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ 柔らかな舞台/東京都現代美術館
オランダの現代美術を代表するアーティストの一人であるウェンデリン・ファン・オルデンボルフ(1962-)。彼女は20年以上に渡り、映像を軸に実験的な作品を発表してきました。
フォン・オルデンボルフによる日本初の個展が、東京都現代美術館で開催中です。
「柔らかな舞台」と名付けられた本展では、国内外で撮影した新作と、これまでの代表作品5点を、複数の視点と声が交差する舞台のような、ひとつのゆるやかなインスタレーションとして展示します。
ウェンデリン・ファン・オルデンボルフは、2017年ヴェネチア・ビエンナーレのオランダ館代表を務めるなど、オランダの現代美術を相評するアーティストとして、20年以上に渡り映像作品や映像インスタレーションを発表してきました。
国内初の個展となる「柔らかな舞台」では、彼女の代表的な映像作品と本展開催を機に国内で制作した新作の6点を展示します。
《ふたつの石》2019年、映像スチル 各28分
2019年に発表した《ふたつの石》。本作は、バウハウスで学んだドイツ人建築家ロッテ・スタム=ベーゼと、カリブ出身のアクティビストで文筆家のヘルミナ・ハウスヴァウトの軌跡と理想を、現代に生きる登場人物たちによる対話から探るものです。
本作の撮影は、スタム=ベーゼが1930年代にウクライナのハルキウ・トラクター工場(KhTZ)で初めて手掛けたロシア構成主義建築による集合住宅地と、オランダ・ロッテルダムのペンドレヒトという住宅地で行われました。
それぞれの地で現在活動する建築家や住民らが、二人の理想とそれらの間の不協和音について語り合います。
《彼女たちの》2022年、40分
東京と横浜で撮影された新作《彼女たちの》は、主に1920年代から1940年代にかけて活躍した二人の女性の文筆家たちと、現代を生きる人びとの声が共鳴する映像作品です。
女性の社会的地位や性愛、戦争といった問題に切り込んだテキストを取りあげ、それらが今日の社会のどのような側面を映し出すかを探ります。
支配的な言説やイメージからいかに逸脱しうるのかという問いを、展示空間の構成においても重ねてきたファン・オルデンボルフ。本展は、フレームを定めることのない舞台セットのようなインスタレーションで構成されています。
また、2022年12月下旬には展覧会図録も発売を予定しています。映像のスチルカットなど、多角的に彼女の作品について詠み深めることができるテキストを多数収録。
展覧会についてより深く知りたい方は、こちらもぜひ購入予約してみてはいかがでしょうか。
予約は、東京都現代美術館ミュージアムショップにて、受付中です。