終了

蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる

蔡國強「原初火球 The Project for Projects」P3 art and environmentでの展示風景 1991年 
撮影:萩原義弘 提供:蔡スタジオ

蔡國強《銀河で氷戯》 2020年 火薬、ガラス、鏡 205×915cm 撮影:蔡文悠 提供:蔡スタジオ

蔡國強《地球はわたしたちの共同の家》 1985年 油彩、キャンバス 112×280cm 撮影:趙夢佳 
提供:蔡スタジオ

蔡國強《隕石クレーター》 1990年 火薬、混凝紙 約56×67×2.5cm 撮影:David Heald 提供:Solomon R. Guggenheim Foundation New York

蔡國強《胎動II:外星人のためのプロジェクト No. 9》 1991年 火薬、インク/和紙、パネル 200×640cm 東京都現代美術館蔵

2023年6月29日より、国立新美術館とサンローランは国際的に大きな注目を集めてきた現代美術家、蔡國強(ツァイ・グオチャン/さい・こっきょう、1957年生)の大規模な個展「蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる」を逢坂恵理子(国立新美術館長)の企画によって開催します。

アンソニー・ヴァカレロがリードするサンローランにとって、本展を開催することは、同ブランドの使命ともいえる、ビジュアルアートや映画、音楽など、様々なクリエイティビティへのサポートの最も新しい機会となります。

本展は、蔡國強が30年前に発表した展覧会「原初火球」を彼の芸術における「ビッグバン」の原点と捉え、そして、この爆発を引き起こしたものは何であり、その後今日まで何が起こったかを探求します。

宇宙と見えない世界との対話を主軸に、作家として歩み始めた中国時代、芸術家としての重要な形成期である日本時代、そしてアメリカや世界を舞台に活躍する現在までの創作活動と思考を遡る本展は、宇宙が膨張するかのように拡大してきた蔡の活動をたどる壮大な旅路のような個展です。

国立新美術館の柱も壁もない2000平方メートルの大きな企画展示室1Eの、広場のような悠々とした空間で、一方には、歴史的なインスタレーション〈原初火球〉が再現され、その中には、ガラスと鏡を使った新作の火薬絵画3作品も含まれます。
隣り合ったもうひとつの核は、LEDを使った大規模なキネティック・ライト・インスタレーション《未知との遭遇》であり、観客は作品の中を自由に歩きながら体感することができます。

本展では、国内の国公立美術館の所蔵作品と、日本初公開のガラスや鏡に焼き付けた新作を含む作家所有の約50件の作品が展示され、知られざる多数の貴重なアーカイブ資料や記録映像、そしてアーティスト自身による一人称の説明を掲示します。

展示室全体がまるでひとつのインスタレーションのような展示を通じ、蔡の深遠かつ軽やかな思考と実践の旅路を追体験できる展覧会となっています。

Event Information

展覧会名
蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる
開催期間
2023年6月29日~8月21日 終了しました
開館時間
10:00~18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
休館日
火曜日
入館料

一般1,500円、大学生1,000円

※高校生、18歳未満の方(学生証または年齢のわかるものが必要)は無料。

※障害者手帳をご持参の方(付添の方1名を含む)は無料。

公式サイト
https://www.nact.jp
お問い合わせ

050-5541-8600(ハローダイヤル)

Venue Information

会場
国立新美術館 企画展示室1E
主催
国立新美術館、サンローラン