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「日本アニメーションの父」政岡憲三とアニメーションの現在
日本では1912年にアニメーション映画が欧米から伝わり、人々から絶大な人気を得ます。そして、それに魅せられた人々がアニメーションを制作するようになり、日本国内でも次々と作品が生み出されます。その制作者の1人に政岡憲三(1898~1988)がいます。政岡は、「阪神間モダニズム」が花開いた大阪に生まれ、画学生時代に学んだことや、劇映画製作の経験を生かし、30歳にして、アニメーションの世界に飛び込みます。そして、国内のアニメーションではいち早く、音の付いた作品の制作や、細かい表現が可能なセル画を取り入れるなど、新しい技術の発展に尽力します。そして、それらの集大成として、1943年にオペレッタ形式の『くもとちゅうりっぷ』を作り上げます。戦後の1950年代には、児童向けの雑誌や絵本の挿絵画家に転身し、アニメーションの制作から退きました。1960年代に入ると、アニメーションの舞台は急激に映画館からテレビに移行します。そしてテレビアニメが盛んに制作されるようになると、それらの制作を担う人材の育成が急務になり、政岡はアニメーションスタジオから依頼を受けて、新人アニメータ―の教育を担当し、人材の養成に尽力します。第一線から退いてもなおテレビアニメを陰から支えていました。これらの功績から政岡憲三は「日本アニメーションの父」と称され、日本のアニメーションの発展と共に、その生涯を歩んだのです。
本展覧会は、アニメーションの起源から現在までの歴史を貴重な資料や映像を通して紹介するとともに、政岡憲三の足跡を軸にして、日本アニメーションの始まりからその発展までの歴史を紐解きます。
Event Information
- 展覧会名
- 「日本アニメーションの父」政岡憲三とアニメーションの現在
- 開催期間
- 2023年7月29日~10月15日 終了しました
- 開館時間
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09:00~17:00
(16:30最終入館)
- 休館日
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日曜日, 祝日, 10月7日
※臨時開館日:9月17日,10月15日
- 入館料
無料
- 公式サイト
- http://teikyo.jp/museum/
- お問い合わせ
Venue Information
- 会場
- 帝京大学総合博物館
- 主催
- 帝京大学総合博物館