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【特別展】犬派?猫派? ―俵屋宗達、竹内栖鳳、藤田嗣治から山口晃まで―
近年、ペットブームがさらなる盛り上がりを見せています。中でも最も人に親しまれている動物、犬と猫は、古くから日本の絵画に描かれてきました。近代以降も、画家たちが自らの愛犬、愛猫をモティーフにした作品が少なくありません。山種美術館にて、犬と猫を題材とした名品を紹介する展覧会が5月12日より開催されます。
本展覧会にて初公開となる《洋犬・遊女図屛風》(個人蔵)は、当時、日本では珍しかった洋犬を描く貴重な作品です。琳派の祖・俵屋宗達《犬図》(個人蔵)には、振り返る子犬が水墨によって愛らしく表されています。
伊藤若冲《狗子図》(個人蔵)では白と黒の2匹の子犬の対比が目を引き、長沢芦雪《菊花子犬図》(個人蔵)には、何とも可愛い子犬たちが表情豊かに描かれています。また、愛犬家で知られる川端龍子は、自らの愛犬ムクとモルをモデルに、《立秋》と《秋縁》(大田区立龍子記念館)を制作しました。
一方、猫を描いた名作といえば、近代京都画壇を牽引した竹内栖鳳による《班猫》【重要文化財】(山種美術館)。静岡の沼津で偶然出会った猫に惹かれた栖鳳は、丹念な観察と写生を通して作品を完成させました。また、サインの代わりに猫を描くこともあるという藤田嗣治による《Y夫人の肖像》(株式会社三井住友銀行)は、女性と4匹の猫を描いた魅力的な作品です。さらに、現代作家・山口晃による《捕鶴圖》(個人蔵)は、擬人化された猫たちの個性までも描き出しています。
本展では、江戸時代の俵屋宗達、伊藤若冲、長沢芦雪、歌川国芳をはじめ、竹内栖鳳、西村五雲、西山翠嶂など、動物画を得意とする近代京都画壇の画家たち、そして小林古径、川端龍子、奥村土牛、速水御舟ら東京画壇を代表する画家たち、さらに藤田嗣治や現在活躍中の山口晃まで、犬と猫を題材としたバラエティに富む作品が一堂に会します。
※会期中、一部展示替えあり(前期: 5/12-6/9、後期:6/11-7/7)
Event Information
- 展覧会名
- 【特別展】犬派?猫派? ―俵屋宗達、竹内栖鳳、藤田嗣治から山口晃まで―
- 開催期間
- 2024年5月12日~7月7日 終了しました
- 開館時間
-
10:00~17:00
(入館は閉館の30分前まで)
- 休館日
- 月曜日
- 入館料
一般1400円(1200円)、大学生・高校生1100(1000)円、中学生以下無料(付添者の同伴が必要です)
※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者1名は1200円(1000円)、
上記のいずれかのうち大学生・高校生1000円(900円)
※( )内は前売料金
【きもの特典】
きものでご来館のお客様は、一般200円引き、大学生・高校生100円引き。
※複数の割引・特典の併用はできません。
- お問い合わせ
Venue Information
- 会場
- 山種美術館
- 主催
- 山種美術館、 日本経済新聞社