永井直勝没後400年　長田・永井一族

碧南が生んだ戦国武将・大名である永井直勝（1563-1625）が没してから本年で400年を迎えます。このことを記念し、本展では永井直勝を生んだ三河大浜（現愛知県碧南市）の長田（おさだ）家の足跡をたどるとともに、直勝以降江戸幕府を支えた永井家一族の活躍をみていきます。
永井直勝は三河大浜の長田平右衛門重元の子として生まれ、初め松平信康の、のち徳川家康の小姓となり、一貫して家康の側近として活躍しました。また直勝の子には江戸時代初期に幕府における畿内支配の一翼を担った尚政・直清兄弟がおり、またその子孫には大和櫛羅藩（やまとくじらはん）・美濃の加納藩・摂津高槻藩の大名などとして徳川将軍家を支え明治維新を迎えました。

そこで本展では、これまであまり触れられなかった直勝を生んだ長田氏と、江戸時代の永井氏に関する歴史資料などを展示することで、主に戦国期から江戸時代にかけての一族の様子をご覧いただきます。これにより、碧南が生んだ戦国武将・永井直勝から広がる一族の歴史を通して、地域を見つめるきっかけとなれば幸いです。