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柳宗悦没後60年記念展「民藝の100年」

ポスタービジュアル (《スリップウェア鶏文鉢》 イギリス18 世紀後半 日本民藝館)

《スリップウェア鶏文鉢(とりもんはち)》 イギリス 18世紀後半 日本民藝館

《ボウバック・アームチェア スプラットタイプ》 イギリス 19世紀 日本民藝館

雑誌『工藝』第1号-第3号 1931年(型染・装幀 芹沢銈介) 写真提供:日本民藝館

《木綿切伏(きりぶせ)衣裳》 北海道アイヌ 19世紀 日本民藝館(前期展示:2021年10月26日₋12月19日)

柳宗理デザイン《黒土瓶》 京都五条坂窯 1958年 柳工業デザイン研究会(金沢美術工芸大学寄託)

今、なぜ「民藝」に注目が集まっているのでしょうか。「暮らし」を豊かにデザインすることに人々の関心が向かっているからなのか。それとも、日本にまだ残されている地方色や伝統的な手仕事に対する興味からなのか。いずれにせよ、およそ100年も前に柳宗悦、濱田庄司、河井寬次郎が作り出した新しい美の概念が、今なお人々を触発し続けているのは驚くべきことです。

柳宗悦の没後60年に開催される本展覧会は、柳らが蒐集した陶磁器、染織、木工、蓑、ざるなどの暮らしの道具類や大津絵といった民画のコレクションとともに出版物、写真、映像などの同時代資料を展示し、総点数400点を超える作品と資料を通して、民藝とその内外に広がる社会、歴史や経済を浮かび上がらせます。

今回とりわけ注目するのは、「美術館」「出版」「流通」という三本柱を掲げた民藝のモダンな「編集」手法と、それぞれの地方の人・モノ・情報をつないで協働した民藝のローカルなネットワークです。民藝の実践は、美しい「モノ」の蒐集にとどまらず、新作民藝の生産から流通までの仕組み作り、あるいは農村地方の生活改善といった社会の問題提起、衣食住の提案、景観保存にまで広がりました。「近代」の終焉が語られて久しい今、持続可能な社会や暮らしとはどのようなものか―「既にある地域資源」を発見し、人・モノ・情報の関係を編みなおしてきた民藝運動の可能性を「近代美術館」という場から見つめなおします。

作品保護のため、会期中一部展示替えがあります。
(前期:10月26日~12月19日、後期:12月21日~2022年2月13日)

Event Information

展覧会名
柳宗悦没後60年記念展「民藝の100年」
開催期間
2021年10月26日~2022年2月13日 終了しました
開館時間
10:00~17:00
(金・土曜日は10:00-20:00) *入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日
ただし2022年1月10日は開館、年末年始(12月28日~ 2022年1月1日)、1月11日
入館料

一般 1,800円(1,600円)、大学生 1,200円(1,000円)、高校生 700円(500円)
※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。
※中学生以下、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。
※キャンパスメンバーズ加入校の学生・教職員は、学生証・職員証の提示により団体料金でご鑑賞いただけます。
※本展の観覧料で入館当日に限り、所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)もご覧いただけます。

公式サイト
https://mingei100.jp
お問い合わせ

050-5541-8600 (ハローダイヤル)

Venue Information

会場
東京国立近代美術館
主催
東京国立近代美術館、NHK、NHKプロモーション、毎日新聞社
チケットプレゼント

本展のチケットを5組10名様にプレゼント!
〆切は2021年12月19日まで。応募はこちら
※当選は発送をもって代えさせていただきます。

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