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菅野陽と浜田知明 銅版画の夜明け前

[左上]浜田知明《初年兵哀歌(歩哨)》1954年 ©Hiroko Hamada 2025/JAA2500160、[左中]浜田知明《風景》1967年 ©Hiroko Hamada 2025/JAA2500160、[右中]菅野陽《月と子供》1960年、[右上]菅野陽《夜のおつかい》1957年
(すべて茅ヶ崎市美術館蔵)

菅野陽 《月と子供》 1960年 茅ヶ崎市美術館蔵

菅野陽 《見える見える》 1958年 茅ヶ崎市美術館蔵

菅野陽 《あるくむれ》 1957年 茅ヶ崎市美術館蔵

浜田知明 《初年兵哀歌(歩哨)》 1954年 茅ヶ崎市美術館蔵
© Hiroko Hamada 2025 /JAA2500160

日本で銅版画に取り組む芸術家が急速に増加するのは、1950年代に入ってからです。材料や道具、学ぶ場が限られたなかで果敢に技法を取得し、独自の表現へと昇華させた銅版画家が多くいました。当館収蔵作家の中から、そうした銅版画界の黎明期に新しい表現を求めた菅野陽(すがの よう・1919-1995)と浜田知明(はまだ ちめい・1917-2018)を紹介します。

菅野は複雑な線と面を組み合わせた表現で「人体」に着目した作品を多く手がけるだけでなく、銅版画史の研究者としても知られる茅ヶ崎ゆかりの銅版画家です。一方、浜田は菅野よりも更に早く1950年の時点ですでに銅版画に本格的に着手し、自身の過酷な戦争体験を踏まえて発表した『初年兵哀歌』シリーズによって一躍注目されました。自分や社会への問いかけをユーモラスに表現した作品は当時から世界的に評価されています。

本展は手探り状態であった銅版画界全体に日が差し込む直前、まさに夜明け前に活動時期が重なる2人の軌跡を辿ります。段階的に意識が高まってゆく銅版画の盛り上がりと熱気をどうぞお愉しみください。

Event Information

展覧会名
菅野陽と浜田知明 銅版画の夜明け前
開催期間
2025年12月13日~2026年2月23日
開館時間
10:00~17:00
(入館は16:30まで)
入館料

一般400円(300円) 大学生200円(100円) 市内在住65歳以上200円(150円)
※高校生以下、障がい者およびその介護者は無料
※( )内は20名以上の団体料金

公式サイト
https://www.chigasaki-museum.jp/exhibition/9563/
お問い合わせ

0467-88-1177

Venue Information

会場
茅ヶ崎市美術館
主催
茅ヶ崎市美術館(指定管理者:公益財団法人茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団)
関連イベント①

【講演会】「版が宿すひかりとかげ」
講師:水沢勉(美術史家・美術評論家)
日時:1月31日(土) 14:00ー15:00
会場:茅ヶ崎市美術館エントランスホール
料金:無料
定員:50名(当日先着順/申込不要)

関連イベント②

キュレータートーク
日時:12月21日(日)、1月17日(土)、2月14日(土)
各日14:00ー(30分程度)
会場:茅ヶ崎市美術館 展示室1
担当:小澤由季(本展担当学芸員)
料金:無料(要観覧券/事前申込不要)

Ticket Present

本展のチケットを「5組10名様」にプレゼント!
〆切は2025年12月21日まで。
※当選は発送をもって代えさせていただきます。