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収蔵優品展 小坂奇石と江口大象
小坂奇石は徳島に生まれ、その故郷や大阪・奈良を舞台に戦後の書壇を牽引しました。16歳で黒木拝石に師事し、やがて王羲之や顔真卿、米芾、王鐸などの古典を渉猟したその先に、墨跡の持つ気韻を昇華させました。自らを「線の行者」と称し、漢籍の素養をもとにした自詠の作品が多いことも特徴です。
一方、幼少期を大陸で過ごした江口大象は、18歳で小坂に入門しました。師の精神性に触れながら、やがて宋や明代に連なる洗練と大らかさを兼ね備えた風を打ち立てます。古典から創作まで幅広い指南書を手掛けた江口もまた、自らの言葉をしたためた親しみやすい作品を多く遺しています。
師弟ともに文才に長け、昭和42年創刊『書源』誌などには、色褪せない書の魅力を今に伝えます。当館では、平成27年に小坂奇石の作品39点と江口大象の作品11点をご寄贈いただきました。今展ではその作品を一堂に公開し、両者の書業をあわせて振り返りたいと思います。
なお、1階は4月1日から第38回成田山全国競書大会の展示になります。
※1階は次の通り展示替えがあります(2階は替わりません)
2月26日(土)-3月25日(金) 収蔵優品展 小坂奇石と江口大象
4月1日(金)-4月17日(日) 第38回成田山全国競書大会
Event Information
- 展覧会名
- 収蔵優品展 小坂奇石と江口大象
- 開催期間
- 2022年2月26日~4月17日 終了しました
- 開館時間
-
09:00~16:00
入館は閉館の30分前まで
- 休館日
-
月曜日 ※休日の場合は開館し、翌平日休館
3月26日~31日(展示替え休館)
- 入館料
大人500(350)円 高・大学生300(200)円 中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
- お問い合わせ
Venue Information
- 会場
- 成田山書道美術館
- 主催
- 成田山書道美術館