終了

キース・ヴァン・ドンゲン展 フォーヴィスムからレザネフォル

《楽しみ》
キース・ヴァン・ドンゲン
1914年
油彩、カンヴァス
グルノーブル美術館蔵
Kees Van Dongen, Amusement, 1914, huile sur toile, Musée de Grenoble ©Ville de Grenoble / Musée de Grenoble - J.L. Lacroix ©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2022
B0593

キース・ヴァン・ドンゲン(1877-1968)はオランダに生まれ、ロッテルダムの美術アカデミーに学びながら、20歳の頃に初めてパリに数か月滞在します。その2年後にモンマルトルに移り住み、アトリエを構えました。オランダ時代から力強い筆致の作品を描いていたヴァン・ドンゲンは、すぐに新印象派に関心を抱き、やがて濃密で表情豊かな強烈ともいえる色彩でフォーヴィスムの画家たちの一員となります。華麗な色調でありながら、内的な表情を感じさせる色を用い、なかでも女性を描く場合の身体の優美さや官能性を訴える画面は、ヴァン・ドンゲンの代名詞になっていきます。

本展は、この稀有な画家がフォーヴィスムの画家へと成長する過程を紹介し、その後の第一次世界大戦までの時期に取り組んだ色彩と形態の研究に加え、人物表現というテーマ、そして大戦終結後の狂騒の20年代(レザネフォル)における画家の歩みに焦点をあてるものです。

1920年代に入ると社交界との交流から、肖像画家として多数の注文を受けるようになります。ヴァン・ドンゲンならではのスタイルである、華奢で細長くデフォルメされたしなやかな人物像は、きわめて洗練された色彩で表現され、当時の上流階級の人々から絶大な人気を博しました。

日本の美術館においては44年ぶりの開催となる、ヴァン・ドンゲンの個展である本展では、巧みな人物デッサンと官能的表現という全時代を通じて見られる画家生来の資質と、各時代に特徴的な色彩、形、そしてそれらが調和する姿を、新印象派からフォーヴィスムの時代、フォーヴィスムの余波の時代、そしてレザネフォルの時代と3章に分け、国内外の優れたコレクションを通じてご覧いただきます。

Event Information

展覧会名
キース・ヴァン・ドンゲン展 フォーヴィスムからレザネフォル
開催期間
2022年7月9日~9月25日 終了しました
開館時間
10:00~18:00
8月5日(金)、9月2日(金)は夜間開館を実施致します。20:00まで開館
※入館は閉館の30分前まで
休館日
水曜日
8月12日~17日
入館料

一般:1,000円/65歳以上:900円/大学生:700円/中・高校生:500円/小学生以下無料
※障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料でご入館いただけます。

公式サイト
https://panasonic.co.jp/ew/museum/
お問い合わせ

050-5541-8600(ハローダイヤル)

Venue Information

会場
パナソニック汐留美術館
主催
パナソニック汐留美術館、NHK、NHKプロモーション