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クロード・モネの世界にひたる。日本初公開作品を含む〈睡蓮〉などを堪能【国立西洋美術館】
2024年11月1日
初めまして、東京美術館めぐりというSNSアカウントの中の人をしているつくだと申します。
今回から、街歩きをしながら、アートに関するスポットを紹介していけたらと思います。もしご興味がありましたら、ぜひお付き合いいただければ幸いです。
初回、取り上げるのは銀座。ギャラリーも多く、丸の内、京橋から新橋まで含めると美術館も点在しています。
そこで、アートな街歩きにぴったりのスポットをいくつかご紹介いたします。
ポーラ銀座ビルの3階にあるアートギャラリー。
気軽にアートを体感してもらうため、無料で観覧できる企画展を例年10本ほど、現代アートからポーラ所蔵品まで多彩な展示が楽しめます。
照明を落とした会場で存在感を放つ動物のインタレーション
現在開催されているのは、彫刻家・西島雄志の初の大規模個展。銅線でできたパーツを渦状に繋ぎ合わせることで、神話に深く関わる動物たちの輪郭を表現しています。
会場は暗く、動物たちの気配が感じられる空間で、没入感の高い展示となっています。
展覧会名:西島雄志「瑞祥 zui-shou ― 時の連なり ―」
開催期間:2023年4月28日~6月4日
開館時間:11:00~19:00(入場は18:30まで)
会場:ポーラ ミュージアム アネックス
公式サイト:https://www.po-holdings.co.jp/m-annex/
墨田区・東向島にあったセイコーミュージアムが、セイコーの発祥の地である東京・銀座に移転し、2020年に「セイコーミュージアム 銀座」としてリニューアルオープンしました。
入口右手の大きな振り子時計ももちろん動いています
セイコーミュージアム銀座は、地上5階から地下1階まで、時計にまつわる6つのテーマで展示されています。セイコー製品の歴史から、江戸時代の和時計に至るまで、広い範囲で時計の歴史を学ぶことができます。
また、2階では創業者・服部金太郎の生涯とセイコーの歴史、地下ではスポーツ計時機器の展示や和光時計塔の文字盤のレプリカ展示もあります。是非お見逃しなく。
3階では時計の歴史を展示、世界の時計から日本独自の和時計まで学べます
場所:セイコーミュージアム 銀座
開館時間:1日7枠からのWEB予約制
①10:30~ ②11:30~ ③12:30~ ④13:30~
⑤14:30~ ⑥15:30~ ⑦16:30~
公式サイト:https://museum.seiko.co.jp/
有楽町マリオンの9階にあるプラネタリアTOKYOは、ドーム型シアターで、最新の投影技術を駆使したデジタルプラネタリウムが楽しめます。
9つの演目が2つのドームで上映され、床に寝転ぶことができるクッションとチェアが用意され、リラックスした状態で鑑賞できます。
ただし、横になってしまうと眠ってしまうかもしれませんので、寝ない自信がある方以外はチェアがおすすめです。
プラネタリアTOKYOの入口、当日券は入口右手でも販売しています
今回ご紹介する演目は、中野京子監修の「星と怖い神話 怖い絵×プラネタリウム」。
中野京子先生ご本人とMCのミッツ・マングローブが、名画を中心に、ギリシア神話のストーリーやそれに関連する星座のエピソードについてお話しし、選りすぐりの「怖い神話」にまつわる名画の謎を解き明かしていきます。
クッションとチェアが用意され、リラックスした状態で鑑賞できます
上映作品:星と怖い神話 怖い絵×プラネタリウム
上映時間:45分(タイムスケジュールは公式サイト参照)
会場:プラネタリアTOKYO
公式サイト:https://planetarium.konicaminolta.jp/planetariatokyo/
東京メトロの駅構内外には、パブリックアートが多数設置されています。銀座駅でも、吉岡徳仁が制作した『光の結晶 / Crystal of Light』が見られます。
吉岡徳仁は、国際的な賞を多数受賞し、2020年東京オリンピックでは聖火リレートーチのデザインを担当。2017年の銀座駅のリニューアル時に設置されたこの作品は、約3.5メートルの幅と2トンの重量を誇り、636個のクリスタルガラスでできた世界地図を表現しています。
訪れる人びとが、この美しい作品を見て記念写真を撮る姿も見受けられ、銀座の新しい名所になりつつあります。
駅通路で異彩の光を放つ吉岡徳仁の『光の結晶 / Crystal of Light』
作品名:吉岡徳仁『光の結晶 / Crystal of Light』
場所:東京メトロ銀座駅パブリックアート
公式サイト:https://www.tokujin.com/works/2020-crystal-of-light/
旧ソニービルの奥にある銀座メゾンエルメスは、レンゾ・ピアノによる美しいガラスブロックの外観が特徴。
8階と9階には、外観そのままの吹き抜け空間に国内外のアーティストによる現代アートの展覧会が定期的に開催されています。ランタンのような灯りが美しい、銀座の隠れたスポットです。
ガラスブロックで作られた外観は、夜はランタンのように見えます
現在、開催中の「インターフェアレンス」展では、フランシス真悟、スザンナ・フリッチャー、ブルーノ・ボテラ、宮永愛子らが制作した、干渉をテーマにした作品が展示されています。
中でも、スザンナ・フリッチャーの作品が印象的でした。部屋の天井や壁から張り巡らせた糸が、生き物のように振動している様子は目を引きます。
注意しながら、糸の間をすり抜けながら歩くこともでき、参加型のインスタレーションによって干渉の概念を考えさせてくれます。
スザンナ・フリッチャーの作品は会場に張り巡らされた無数の糸
展覧会名:「インターフェアレンス」展
フランシス真悟、スザンナ・フリッチャー、ブルーノ・ボテラ、宮永愛子
開催期間:2023年2月23日~6月4日
開館時間:11:00~19:00(入場は18:30まで)
会場:銀座メゾンエルメス フォーラム
公式サイト:https://www.hermes.com/jp/ja/story/maison-ginza/forum/230223/
パナソニック東京汐留ビルの一角に位置するパナソニック汐留美術館は、今年で20周年を迎えました。
館蔵のルオー関連の絵画展や工芸展、建築展など、毎年4〜5の企画展が開催されています。スペースはオフィスビル内にあるため広くはありませんが、充実感あふれる空間構成になっており、汐留エリアの文化スポットとして多くの人びとに愛されています。
最後の章は撮影可能です
現在、開催されているのは、ジョルジュ・ルオーの回顧展。20年振りの本格的な展示ということで、国内外からたくさんのルオー作品が集められ、美術館の力の入れようが感じられます。
展示では、初期から20世紀最大の宗教画家と呼ばれるまでに至る、彼独特の画風を俯瞰することができます。また、ルオーギャラリーで紹介されている高解像度撮影の動画映像も見どころのひとつ。ごつごつしたマチエールや多色の痕跡など、細部まで観察できます。
展覧会名:開館20周年記念展 ジョルジュ・ルオー ― かたち、⾊、ハーモニー ―
開催期間:2023年4月8日~6月25日
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
会場:パナソニック汐留美術館
公式サイト:https://panasonic.co.jp/ew/museum/
事前にその日に巡る順番を決めるのもアート巡りの醍醐味です。
「セイコーミュージアム 銀座」と「星と怖い神話 怖い絵×プラネタリウム」の2つの予約を先に取り、空いた時間に他の場所を巡るプラン、さらにランチとカフェ休憩を挟むと、1日アート三昧を楽しめそうです。
銀座には今回ご紹介できなかった魅力的なスポットもまだ数多くありますので、機会があれば第二弾の情報もお届けしたいと思います。お楽しみに!