大好き 印象の動物・鳥・昆虫/京都府立堂本印象美術館

京都でも歴史あるエリアに位置する個性豊かな美術館をレポート!【京都府立堂本印象美術館】

2023年8月9日

建物は画家自身がデザイン!開催中の動物たちが可愛らしい展示も

金閣寺と龍安寺の間に位置する京都府立堂本印象美術館は、日本画家・堂本印象が1966年に開館した個性あふれる美術館です。

本記事では、堂本印象美術館について、さらに現在開催中の「大好き 印象の動物・鳥・昆虫/堂本印象美術館」の見どころなどを取材しました!

外装・内装ともに画家自身が手がけた!ユニークな美術館

堂本印象美術館は、大正から昭和にかけて京都で活躍した日本画家・堂本印象によって1966年に設立されました。

外観・内装のすべて堂本印象みずから考案したもので、こだわりの装飾、インテリア、椅子などが随所にあります。

堂本印象がデザインした椅子にスフマート編集部も座ってみましたが、座り心地ばつぐん!ここにしか無い特別な椅子です。

南仏にある画家の美術館やチャペルの見学を通して、美術館設立の構想が生まれたのだとか。

バチカン宮殿やベルサイユ宮殿なども参考にしたそうです。

館内のいたるところに金色があしらわれているのにも理由が。実は、印象は金色が好きだったそう。

印象が好きなものが盛り込まれた美術館全体を回って、印象の想いを感じてみてくださいね。

テーマは「動物」!11月23日まで開催中の展覧会

好評開催中の「大好き 印象の動物・鳥・昆虫/堂本印象美術館」では、堂本印象がどのように動物たちと向き合い、モチーフに取り入れて表現したのかを紹介しています。

登場する動物は、馬、牛、犬、猫、ラクダ、キツネ、ウサギ、リス、鳥など実に多彩!

リアルを追求した写実的な表現から、ユーモアあふれる動物、そして、かわいらしい猫まで、印象の表現の幅広さは見ていて飽きません。

スフマート編集部が「見てみたい!」と思っていたのが《乳の願い》です。


堂本印象「乳の願い」1924年 京都府立堂本印象美術館蔵

20代後半で絵描きになった堂本印象は、インドに強い憧れがあり、仏教や宗教美術にも興味を持っていました。

実際にインドに行くことは叶いませんでしたが、想像を膨らませてインドのコブ牛が描かれたのだとか。

絵を見ると真っ先に気になるのは朱色の手形ですが、こちらは印象の妹が手形を押しています。この手形は、インドでは豊かな乳が出るようにという願いが込められているそうです。

ミュージアムショップもお見逃しなく

展覧会を楽しんだ後は、ミュージアムグッズも見逃せません。

スフマート編集部の気になったアイテムがこちら!

美術館ロビーに飾られている作品「蒐核(しゅうかく)」をイメージした特別羊羹「光る窓」です。

自分へのお土産にも、誰かへのギフトとしても喜ばれそうですよね!

周辺エリアには世界遺産や観光スポットも

京都府立堂本印象美術館の周辺には、観光名所がいっぱい!

金閣寺から龍安寺・仁和寺と日本が誇る世界遺産を周回できる「きぬかけの路」や、「立命館大学国際ミュージアム」(現在休館中)、「北野天満宮」など、美術館から散策するのにぴったりです。

堂本印象美術館へのアクセスは?

京都駅からはバスで45分程度です。京都市バスの50系統に乗り、「立命館大学前」で降りると、すぐにインパクト大な美術館の存在に気付くはず。

京都でも歴史あるエリアに建つ堂本印象美術館。

美術館外には小さなお庭もありますよ。こちらにも印象がデザインしたベンチなどが置かれています。行かれた際には、展示はもちろん、外観に内装まで、端から端まで楽しんでくださいね。

Exhibition Information

展覧会名
大好き 印象の動物・鳥・昆虫
開催期間
2023年6月17日~11月23日 終了しました
会場
京都府立堂本印象美術館
公式サイト
https://insho-domoto.com/