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上村松園と美人画の軌跡
近世までの「絵師」と、近代以降の「画家」は似て非なるもの。絵師は狩野派などがそうだったように、基本的には依頼者の意向を迎えて、必ずしも得意ではないものも描く必要がありました。しかし、画家はそうではありません。公募展に、自分が最も得意なものを描いて出品し、名前を高め、依頼を受ける……自分が描きたいものにこそ全力を注ぎ、技術を高め、理想の美を追い求めるのが、近代の画家の芸術のありかたなのです。
展覧会に出品した作品は、一貫して美人画だった上村松園(1875~1949)こそは、最も典型的な近代の画家だと言えます。生涯をかけて、その可能性を、理想の美を追い求めた彼女の芸術は、年下の作家たちの憧れの対象となり、美人画を専門に描く日本画家たちも数多く現れることとなりました。
今年で上村松園が生まれてから、150年の歳月が流れました。本展では、質・量ともに国内有数の美人画コレクションを誇る当館の所蔵品から、松園をはじめとする作家たちの美しく、麗しい作品の数々を展示。松園が生み出した、近代の美人画というジャンルがたどってきた軌跡を紹介します。
前期:10月11日~12月1日
後期:12月3日~1月18日
※毎週火曜日・日曜日は「喋っていいDAY」
Event Information
- 展覧会名
- 上村松園と美人画の軌跡
- 開催期間
- 2025年10月11日~2026年1月18日
- 開館時間
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10:00~17:00
(最終入館16:30)
- 休館日
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設備点検:11/11(火)、12/16(火)
展示替え:12/2(火)
年末年始:12/30(火)、12/31(水)、1/1(木)
- 入館料
【福田美術館】
一般・大学生:1,500円、高校生900円、小中学生500円、障がい者・付き添い各900円
【嵯峨嵐山文華館との二館共通券】
一般・大学生2,300円、高校生1,300円、小中学生750円、障がい者と介添人1名まで各1,300円
- お問い合わせ
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Venue Information
- 会場
- 福田美術館