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2024年11月1日
MONDO 映画ポスターアートの最前線/国立映画アーカイブ
現在、映画業界で注目を集める“MONDO”(モンド)。旧作・新作映画を問わず、鋭い感性でオリジナル・ポスターを発表しているアート集団です。
そんなMONDOのポスターアートを本格的に紹介する展覧会が、国立映画アーカイブにて開催中です。
展示風景
映画作品をヒントに、アーティストの作風が尊重される個性豊かなMONDOの作品。本展では、MONDOの提供による、無声映画から最新作までの多彩なポスター71点を展示します。
※展覧会情報はこちら
MONDOは、アメリカのテキサス州・オースティンを本拠地に、鋭い感性を持つデザイナーやイラストレーターに委嘱、旧作・新作映画の垣根を超えたオリジナル・ポスターを生み出しているアート集団です。
もともとは2004年に映画館「アラモ・ドラフトハウス」系列のTシャツ店として生まれ、映画のサウンドトラックやオブジェなども多数制作してきました。しかしMONDOの最大の魅力は、スクリーンプリント技法で印刷される限定版の映画ポスターです。
展示風景
MONDOのオンラインショップで定期的に販売されるポスターは、発売と同時にすぐに売り切れてしまうのだとか。高いデザイン性や豊かなプリント技術から、各国に熱狂的なファンを獲得しています。
本展は、MONDOのオフィスから直接提供された傑作ポスターを展示。国公立の映画機関や美術館で本格的に展示されるのは世界初となります!
MONDOの人気の秘密は、質の高いデザインとプリント技術にあります。
ポスターデザインをグラフィック・デザイナー、イラストレーター、コミック作家といった顔を持つ世界のアーティストに制作を委嘱するMONDO。肩書きはもちろん、国籍や性別などもさまざまで、シンプルなものから複雑なものまで、非常に多彩なデザインを楽しむことができます。
展示風景
また、スクリーンプリントと呼ばれる技術がMONDOポスターのほとんどに使われていますが、デザインの色の数だけ版を作成し、1色ずつインクを刷り重ねています。その質感は圧巻!
展示風景
MONDOのウェブサイトや刊行された作品集でもその独創的なデザインは楽しめますが、スクリーンプリントの圧倒的な色味は、実物を見ることでしか味わえません。間近でMONDO作品に触れてみてほしいです!
MONDOがデザインするポスターでは、無声映画といった古い作品や誰もが知るもの、最新作まで、新旧問わずさまざまなジャンルの映画を見ることができます。
有名な映画の作品では、デザイナーの個性が尊重されたポスターに驚くことも!
例えば、有名な「ホームアローン」では、主人公・ケビンが泥棒二人組を撃退する作戦を表現したデザインがされており、泥棒たちがケビンの作戦にどんどん引っかかっていくようすが思い出されて面白いです。
展示風景 ※「ホームアローン」は写真右
ディズニーのアニメ「白雪姫」では、魔女が白雪姫に毒リンゴを渡す山場のシーンをデザインにしてしまう大胆さも!
動物が陰から見ていますが、このあと7人の小人たちに魔女が来たことを伝えに行くのでしょうか。物語の展開を想像させられますね。
展示風景 ※「白雪姫」は写真左
新旧問わずデザインされるMONDOのポスターは、宣伝用ではなく、ひとつのアート作品のようなもの。
そのため、映画の「宣伝」に縛られることなく、一つひとつの映画をより自由に表現できるのです。
映画界で欠かせない宣伝材料であるポスター。どんな映画だろうと想像し、映画館へ行った記憶のある方も多いのではないでしょうか。
デジタル化が進む現代、広報メディアの主軸はインターネットに移りつつありますが、 近年、MONDOのようなアートの視点を持つ映画ポスター復権の動きも生まれています。
映画好きはもちろん、デザイン好きの方、アート好きの方まで!幅広く楽しめるMONDOのアートポスターを、ぜひ鑑賞してみてくださいね。
なお、本展は京都国立近代美術館との共同開催。2022年5月からは京都に巡回するので、お近くの会場へ是非足を運んでみてください。