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生誕140年記念 山鹿清華[仮称]
京都で活版印刷業を営む家に生まれた山鹿清華(やまが・せいか/1885-1981)は、十代の頃に西陣織の図案と日本画を学び始めました。その後、神坂雪佳に師事し、創作の幅を広げていきます。図案、糸の選択、織りまでの工程をひとりで行う「手織錦」を自ら創案したことで勢いをつけ、1927年、新設されたばかりの帝展・美術工芸部門に《手織錦壁掛 和蘭陀船》を出品し、特選を受賞しました。
手掛けたものは、寺院の仏幡から、お祭りの懸装品、劇場の緞帳、客船の室内装飾、タペストリーまで幅広く、作品の主題も、天女や雲龍などの伝統的な図柄から、機関車、ロケット、東京タワー、冷蔵庫といった時代を映すユニークなものまで、実に多様で奇抜です。山鹿は明治、大正、昭和にわたり染織の伝統継承に努めるいっぽうで、進取の気風にも富んだ稀有な存在だったといえるでしょう。
本展は、山鹿清華の代表作や織下絵、資料などで振り返る40年ぶりの回顧展です。
Event Information
- 展覧会名
- 生誕140年記念 山鹿清華[仮称]
- 開催期間
- 2027年2月20日~4月11日
- 開館時間
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10:00~18:00
(金曜日~20:00)
※入館は閉館30分前まで
- 休館日
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月曜日 (3/22、4/5は開館)、3/23
- お問い合わせ
Venue Information
- 主催
- 東京ステーションギャラリー[公益財団法人東日本鉄道文化財団]、産経新聞社