PROMOTION
クロード・モネの世界にひたる。日本初公開作品を含む〈睡蓮〉などを堪能【国立西洋美術館】
2024年11月1日
芸術家たちの南仏/DIC川村記念美術館
20世紀美術を中心とした多彩なコレクションを持つDIC川村記念美術館(千葉県)。
3月11日から、南仏に思いをはせる展覧会「芸術家たちの南仏」が開幕します!
本展では、20世紀において芸術が展開した場としての南仏に注目し、その地で広がりをみせた交流や、表現あるいは技法について、国内の美術館などが所蔵する約30作家の作品と関連資料およそ150点を紹介。
展覧会はもちろん、四季折々の変化が楽しめる同館庭園は、春にはシダレザクラやヤマザクラが咲き誇るので春のお出かけにぴったり!本記事では、展覧会の見どころをピックアップしてご紹介します。
南仏は、かつて芸術家が景勝地や巨匠たちの作品を求めてパリからイタリアへ留学や旅行する際などの中継地でしたが、19世紀末以降、ヴァンスやニース、マルセイユをはじめとする地域で、多くの芸術家たちがその地を制作の場として選びました。
キスリング《風景、パリーニース間の汽車》1926年 油彩、カンヴァス 80.7×100.2 cm ポーラ美術館
展示は、南仏への列車旅を感じさせるプロローグから始まります。ここでは公開当時、人びとを驚かせたと言われる初期映画の生みの親であるリュミエール兄弟が南仏で撮影した『ラ・シオタ駅への列車の到着』(1895年)を上映。
また、第一室に展示される、キスリングの《風景、パリ―ニース間の汽車》(1926年)には豪華列車「ブルー・トレイン(トラン・ブル)」が描かれています。
20世紀フランスにおいて、南仏は制作の場、芸術家間の交流の場、あるいはその地域の職人と芸術家との協働の場として重要性を高めてゆきました。
アンリ・マティス《ミモザ》1949年 切り紙絵(コラージュ)151.3×93 cm 公益財団法人池田20世紀美術館
アンリ・マティス《待つ》1921–22年 油彩、カンヴァス 61×50 cm 愛知県美術館
そこで生まれた作品は写実的な風景画にとどまらず、セザンヌに影響を受けた若い芸術家たちが展開したフォーヴィスムやキュビスムなど実験的な油彩画をはじめ、版画、彫刻、陶芸、映画、そして切り紙やタピスリーと多岐にわたります。
また、晩年南仏を拠点とした芸術家たちは礼拝堂装飾や壁画など集大成ともいえるモニュメンタルな仕事も手がけました。本展は、このように多様性に富んだ作品群を俯瞰する貴重な機会となります。
南仏としばしば結びつけられる温かなイメージとは異なる面として、第二次世界大戦中の南仏には、「敵性外国人」として収容されたドイツ人の芸術家たちや、フランスのドイツ降伏を受けて他国への亡命をめざし、ビザ発給を待っていたシュルレアリストたちも多く集いました。本展では、そうした状況から生まれた作品も紹介します。
会期中は、講演会や学芸員によるギャラリートーク、コレクション展示を含めた定時ガイドツアーなどが開催予定です。より深く展覧会を理解したい方はぜひ参加してみてくださいね。詳しくは公式ホームページをご確認ください。
館内のコレクション展示では、17世紀のレンブラント、モネやルノワールら印象派の絵画から、西洋近代美術、20世紀後半のアメリカ美術まで。コレクションの中から約100点を常時展示しています。
クロード・モネ《睡蓮》1907年 DIC川村記念美術館
DIC川村記念美術館の庭園は来館したら必ず散策してほしいスポットのひとつです。敷地内には、木立の中を縫う散策路や千葉県の在来植物が茂る小道、芝生の広場やモネの作品を思わせるスイレンの池などがあり、緑豊かで穏やかな景色が広がります。
春はシダレザクラやヤマザクラをはじめとする、10種250本の桜が咲きます。
満開の時期に行けたら最高ですよね・・・!
窓からの景色を楽しみながらお食事ができる「レストラン ベルヴェデーレ」では、展覧会特別デザートをご用意!
オレンジ香るミモザケーキ(税込700円)は、アンリ・マティスが南仏で制作した切り紙絵《ミモザ》にちなみ、イタリアの伝統菓子「ミモザケーキ」をアレンジしたものだそう!
鑑賞後は家族や友人とミモザケーキを楽しみながら、感想を語り合ってはいかがでしょうか?
また、3月中はミモザイエローのお召し物で来館した方は、入館券ご購入時にご本人様分の代金より200円引きになるミモザ割もあるそうです。春先のお出かけにぜひ活用してくださいね。