塩田千春の作品から他者との「つながり」を考える。圧巻のインスタレーションに注目
2024年10月3日
特別展「恐竜博2023」/国立科学博物館
国立科学博物館で3年半ぶりに「恐竜博」が開催中です。
本展は、鎧竜史上最高の完全度と謳われるズール・クルリヴァスタトルの実物化石を中心に、身を守るためにトゲやプレートを進化させた装盾類(そうじゅんるい:剣竜と鎧竜の総称)の進化について解説。
恐竜たちの「攻・守」という観点から恐竜の進化を読み解きなおします。
「守」を代表する恐竜として取り上げるのが、アンキロサウルス類の鎧竜・ズールです。実物化石はカナダ・ロイヤルオンタリオ博物館(ROM)以外では初公開!
全長約6mもあり、アンキロサウルスと肩を並べる最大級の鎧竜です。本展では、鎧竜類に特徴的な頭部から背中を覆う装甲、尾の棍棒までを展示します。
「攻」を代表する恐竜として、ズールと同じ時代に生きたゴルゴサウルス(ティラノサウルス類)の全身復元骨格もズールの全身復元骨格と相対するように展示されています。
当時の恐竜たちの「攻・守」を臨場感ある展示で体感できます!
2020年に国立科学博物館とアルゼンチン自然科学博物館との共同調査チームが発掘し、2022年に新種と発表された、南半球の頂点的存在だったといわれる肉食恐竜マイプ・マクロソラックスを、白亜紀最末期に北半球の生態系のトップにいたティラノサウルス・レックスなどと対比させながら紹介します。
「攻・守」を切り口に、最前線の研究や、恐竜絶滅の謎に迫ります!
ズラリと並ぶ化石は圧巻です。恐竜好きはもちろんですが、どなたでも楽しめるはず。こんな大きな生き物が、地球に存在していたって、なんだかロマンがありませんか?
本展は7月から大阪市立自然史博物館へ巡回します。こちらも夏休みににぎわいそうですね!お見逃しなく。