風刺画/10分でわかるアート
2023年3月29日
伝教大師1200年大遠忌記念 特別展「最澄と天台宗のすべて」/東京国立博物館
(左)東京会場チラシビジュアル / ©おかざき真里/小学館
伝教大師 1200年大遠忌記念 特別展「最澄と天台宗のすべて」は、東京国立博物館を皮切りに、九州、京都と全国3つの国立博物館を巡回します。
本展とおかざき真里さんの歴史漫画『阿・吽』とのコラボが決定!その他にもより本展を楽しめる、さまざまなコンテンツが用意されています。
本記事では、本展の見どころとコラボレーション情報をご紹介していきます。
※展覧会情報はこちら
全国で守り継がれてきた、天台の宝物が一堂に!
重要文化財 薬師如来立像 平安時代・11 世紀 京都・法界寺蔵 展示会場:東京、京都
天台宗は、平安時代に比叡山(ひえいざん)ではじまりました。弟子たちがその教義を深め、さらに平安以降一大教団となり全国に広がっていきました。
本展では、国宝・重要文化財を多く含む、仏像や絵画、書、工芸といった各地で守り継がれてきた宝物を一堂に集めて、紹介します。
また、本展に出品される彫刻には、各寺院で「秘仏」とされるお像も多く展示されます。数十年に一度しか公開されないお像や、これまで決して寺外には出なかったお像を拝見できるまたとない機会となっています。
※展示期間が限定されるものがありますのでご注意ください。
比叡山延暦寺の総本堂「根本中堂」の一部を会場で再現!
比叡山延暦寺の総本堂である「根本中堂(こんぽんちゅうどう)」は、最澄が建てた草庵(*)に始まります。
現在の建物は、織田信長の焼き討ち後に徳川幕府の援助を得て寛永19年(1642)に再建されたものです。内陣の中央には最澄自作と伝える秘仏薬師如来像と、最澄が灯して以来消えたことのない「不滅の法灯」が安置されています。
本展会場では、根本中堂のようすを部分的に再現される予定です。
*草庵(そうあん):藁(わら)・茅(かや)などで屋根をふいた粗末で小さい家のこと。
長年にわたり最澄を研究し、そのストイックすぎる偉人の生きざまを圧倒的な想像力と表現力で描き続けたおかざき真里さんと、東京国立博物館の本展担当研究員の皿井舞さんが、最澄の人物像や1200年にわたって継承される日本天台宗について語るトークイベントを開催します。
【トークイベント概要】
日時:2021年10月21日(木)17:00~18:30 ※受付時間16:00~
会場:東京国立博物館 平成館1階 大講堂
出演:おかざき真里(漫画家)、皿井舞(東京国立博物館 平常展調整室長)
※こちらは事前申込制となります。(応募多数の場合は抽選。応募締め切りは10月4日(月)23:59)
トークイベントに関する詳しい情報は、展覧会公式サイトをご覧ください。
本展会期中、比叡山延暦寺内の延暦寺会館1階の喫茶「れいほう」にて販売されている「梵字ラテ」が、東京国立博物館 平成館1階ラウンジ特設カフェでも楽しめます(テイクアウトも可能)。
(左)カフェラテ:千手観音菩薩(子)/阿弥陀如来(戌・亥)
(右)抹茶ラテ:不動明王(酉)
「梵字(ぼんじ)」とは、仏様や菩薩様を表した文字のこと。ご利益がありそうな「梵字ラテ」もぜひお楽しみください♪
©おかざき真里/小学館
おかざき真里さん原作の歴史漫画『阿・吽』は、平安時代を生きた最澄と空海を主人公とした物語です。同書は、2014年7月から2021年5月まで、「月刊スピリッツ」(小学館)で連載していました。
本展では、展覧会会場でしか買えない『阿・吽』の美しいイラストを使用したオリジナルのコラボグッズが販売されます。
(左)クリアファイル 各450円/(右)一筆箋 550円 ※いずれも税込
オリジナルコラボグッズは、3会場共通です。グッズの詳細は、展覧会公式サイトや展覧会公式Twitterなどにて随時お知らせします。
延暦寺における日本天台宗の開宗から、江戸時代に至るまでの天台宗の歴史を紹介する本展。
前売日時指定券は9月27日(月)12時より、ローソンチケット、電子チケット「アソビュー!」、「美術展ナビチケットアプリ」(オンライン)にて、予約・購入が可能です。
詳しい購入方法は、展覧会公式サイトをご確認ください。