ソール・ライターの原点 ニューヨークの色/ヒカリエホール

ソール・ライターと出会う夏。色彩世界を体感できる圧巻の展示空間にも注目!【ヒカリエホール】

2023年7月21日

2023年夏。「カラー写真のパイオニア」と呼ばれた写真家ソール・ライターの展覧会が、渋谷ヒカリエにて開催中です。

「ソールライターの原点 ニューヨークの色」公式サイト:https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/23_saulleiter/

これまでBunkamuraザ・ミュージアムで、過去2回にわたって開催されてきたソール・ライター展。今回はBunkamuraの長期休館に伴い、渋谷ヒカリエでの開催となります。

ソール・ライターの生誕100年を記念する本展。展覧会の見どころやグッズを取材してきました。

伝説の写真家ソール・ライター

唯一無二の色彩感覚とセンスから、「カラー写真のパイオニア」「伝説の写真家」などと呼ばれることもあるソール・ライター。

富や名声には興味を持たず、自らの美意識に忠実であり続けました。

現在でもソール・ライター財団によって、膨大な作品のデータベース化が続けられています。没後にも関わらず、ソール・ライターは常に新たな発見が続く“発展途上”の作家でもあるのです。

それでは、展示室を辿りながら展覧会の見どころについて紹介します。

未公開スナップやファッション写真、絵画まで400点以上を展示

展示室の前半では、1950~60年代頃、黄金期ニューヨークを写し撮った未公開スナップ写真を展示。

絶妙な構図と美しいプリント表現。当時のニューヨークの日常を想像させられます。

1958年から1960年代の『ハーパーズ・バザー』におけるソール・ライターのファッション写真も見どころのひとつです。

ファッション写真は商業性の求められるジャンルですが、ここでも自らの美意識を存分に発揮したソール・ライター。

今見ても斬新で、センスのある写真群からは、アメリカの黄金期を垣間見ることができます。

ソール・ライターのアトリエを再現した空間も。

ソール・ライターにとってカラー写真は、アトリエ壁面に投影するなど、光を通した状態で見るカラースライドでした。

彼はどのようにして自分の作品を見つめていたのでしょうか?ソール・ライターの鑑賞方法を追体験しつつ、その色彩感覚の源泉に迫ります。

ソール・ライターの色彩世界を体感する

展示室の最後は、大規模プロジェクションでソール・ライターの世界に没入したかのような体験ができます。

カラー写真約250点を10面の大スクリーンに投影した空間は圧巻!

ソール・ライターの色彩世界と向き合っていると、あっという間に時間が経ってしまいます。

あらためてカラー写真の魅力、ソール・ライターの唯一無二のセンスに気づかされるような展覧会でした。

グッズもやっぱりおしゃれです

展覧会を鑑賞した後は、グッズも気になりますよね。

ノートや一筆箋、クリアファイルなどの定番アイテムも、とってもおしゃれ!

また、ギフトとしてもオススメなのが「巾着入りドリップパック」(756円)です。

ソール・ライターと愛猫レモンのイラストが、ゆる~いタッチで描かれていてかわいいんです。

ポストカードも、部屋のインテリアのアクセントになりそうです。どれにするか迷いますね・・・!

展覧会スペシャル企画も

展覧会スペシャル企画として、あなたが見つけた「ソール・ライターの色」フォトコンテストが開催中です。

今では“ソール・ライター風の写真”という言葉が市民権を獲得していますが、あなたならではのソール・ライターらしい写真を撮ってみてはいかがでしょうか。

また、Bunkamura史上初のバーチャルミュージアムを公開中。

展示のハイライトや、ソール・ライターのアトリエを投影した360°VR映像などを見ることができますよ。こちらもお見逃しなく。
特設ページ:https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/23_saulleiter/virtual_museum.html

さらに、渋谷ヒカリエ ShinQsと「ソール・ライターの原点」「平間至展」がコラボレーションした「デジタルスタンプラリー」も、7月20日から開催中です。

詳細は特設ページをご確認ください。
特設ページ:https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/23_saulleiter/topics/ShinQs.html

現在も世界中に根強いファンを持つソール・ライター。この夏は渋谷で、その色彩感覚に触れてみませんか?