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2024年11月1日
月丘夢路 井上梅次 100年祭/国立映画アーカイブ
女優・月丘夢路(つきおか ゆめじ)と映画 監督・井上梅次(いのうえ うめつぐ)の生誕100年を記念した展覧会が、国立映画アーカイブにて開催中です。
日本で唯一の国立映画専門機関である国立映画アーカイブ。
井上・月丘映画財団の特別協力のもと、2人に焦点を当てた本格的な展覧会が実現しました!
2人の肖像写真と略年譜の展示も。
展覧会は全3章。まずは、元宝塚歌劇団トップスターであり、映画やドラマなどで活躍した月丘夢路(1921-2017)を取り上げています。
宝塚音楽学校を経たのち、1942年『新雪』に出演した月丘。同作の大ヒットにより映画界で瞬く間にスターとなります。
代表作『ヒロシマ』のパネルなど。月丘自身、広島の爆心地近くの出身だそう。
月丘の俳優登録証も展示されています。
俳優登録証とは、戦中の映画を統制するために作られた法律「映画法」によって作られたもので、内容はもちろん、スタッフや俳優なども規制されていたそうです。
この登録証の現物が残っているのは貴重とのこと。
その他、月丘のファンが作ったというスクラップブックや晩年の舞台での活躍、愛用品なども展示。
月丘の出演作のポスターもずらりと並びます。
中央に置かれたソファとテーブルは、『華麗なる一族』で実際に使われたものだそうです。
2章では月丘・井上ペアの家族としての日々を紹介しています。
映画『火の鳥』で出会い、結婚したふたり。仲の良さがうかがえる微笑ましいショットや、井上監督が描いた家族の絵画などを展示。
井上が監督し、月丘が出演した映画作品のポスターも展示されています。
また、本展では音楽展示にもご注目ください。
2人に関連する15曲を聴けるコーナーを設置。
歌手としても活躍した月丘の録音や井上監督作の主題歌など、是非聴いてみてくださいね。
最終章は、監督・井上梅次(1923-2010)の仕事や人となりを紹介する展示です。
戦後デビューした監督では最多の116本の映画作品生み出した井上。
当時は配給会社との専属契約が当たり前だったにもかかわらず、日活でヒット作を続けて放った後は、フリーランスで活躍したことでも知られています。
最終章では、井上が得意とした音楽映画やスターメーカーとしての側面などを展示。
『嵐を呼ぶ男』に出演した名俳優・石原裕次郎も井上が見出したそうです。
香港映画での活躍も紹介されています。
監督作のポスターはもちろん、愛用品も。
展示を見終わると、もちろん実際の作品が鑑賞したくなってくるはず。
本展関連イベントとして、上映企画「月丘夢路 井上梅次 100年祭」が、10月31日(火)~11月26日(日)まで開催されます。
プログラムの詳細は9月に発表されるとのこと。こちらもお見逃しなく。