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ハローキティ誕生50周年!「キティとわたし」を紐解く展覧会
2024年11月21日
開館20周年記念展 コスチュームジュエリー 美の変⾰者たち/パナソニック汐留美術館
コスチュームジュエリーの歴史を本格的に紹介する展覧会が、パナソニック汐留美術館にて開催中です。
コスチュームジュエリーとは、貴金属や宝石といった高価な素材を使用せずに、ガラスやメタル、半貴石などの素材を用いた装身具です。富や地位の象徴としてではなく、あくまでもトータルで美しい装いのための要素として制作されました。
ではなぜコスチュームジュエリーが生まれたのでしょうか?
20世紀初頭、洋服は、それまで切られていた華美なドレスからより洗練されたシンプルなデザインへと進化していき、そこからヘッドドレスやアクセサリーといったコスチュームジュエリーが普及していきました。
この時代に生み出されたコスチュームジュエリーは斬新で多様!宝石や貴金属といった素材の制約も無いことから、優れたデザインが多く生み出されました。
これらを衣服と組み合わせるトータルコーディネートは、パリのモード界では不可欠の要素となり、やがてアメリカへも伝わりました。
本展では、ポール・ポワレから始まり、シャネルによって広く普及したコスチュームジュエリーの展開を紹介します。
展示室に入ると、その豪華さにびっくり!
ディオールやスキャパレッリなどオートクチュールのコレクションのために生み出された作品や、それら一流ブランドからの依頼も受けたジュエリー工房による卓越した技術の精緻なネックレスやブローチたちにうっとり。
リーン・ヴォートランやコッポラ・エ・トッポによる独創的な逸品、そしてミリアム・ハスケルやトリファリに代表される、幅広い層に支持されたアメリカのコスチュームジュエリーなど400点超えの作品が並びます。
ディオールやシャネルを筆頭に、1930年代にはさまざまなオートクチュールメゾンがコスチュームジュエリーを取り扱うようになります。戦後になると、アメリカでの需要も増え、より多くのコスチュームジュエリーが生産されました。
コッポラ・エ・トッポの作品は、コスチュームジュエリーであるのにもかかわらず小さな芸術品のようにも見えます。
他にも、故郷イタリアの素材であるヴェネチアのガラスビーズを好んで使用したリダ・コッポラや、若い時期からアトリエで鋳造や彫刻制作を行っていたフランスのリーン・ヴォートランなど、素材を熟知し、そして斬新な発想を持ったデザイナーによる、他に類を見ない装身具が多数出品されています。
ヨーロッパで生まれた、女性たちに普及したコスチュームジュエリーは、アメリカでも人気を博します。
1940年代以降に、ハリウッド映画に登場する女優たちがコスチュームジュエリーが身に着けることで、アメリカ中の女性たちにその魅力が伝わったからです。
戦争の影響により、ユダヤ系の腕の良い職人が移住したことも栄光して、アメリカでコスチュームジュエリーが花開きました。
国内随一のコレクションから選りすぐり、400点あまりの作例を通じてコスチュームジュエリーを紹介する本展。
デザイナーそれぞれの自由な表現は今見ても色あせません。ファッションやデザインがお好きな方必見です!