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2024年11月21日
激動の時代 幕末明治の絵師たち/サントリー美術館
サントリー美術館にて、幕末明治期に腕を奮った絵師たちを特集し、その魅力を紹介する展覧会が開催中です。
本展では、江戸から明治へと移り変わる激動の19世紀に、個性的な作品を描いた絵師や変革を遂げた画派の作品に着目。
強烈な迫力をもつ狩野一信(1816-63)の「五百羅漢図」をはじめとする作品から、幕末の江戸画壇の一端を紹介します。
幕末明治期の絵画は、江戸と明治(近世と近代)という時代のはざまに埋もれ、美術史ではあまり光の当たらない分野でした。
しかし、近年の美術史では、江戸から明治へのつながりを重視するようになり、現在では幕末明治期は多彩な才能をもつ絵師たちが腕を奮った時代として注目が高まっています。
本展では、この激動の時代に伝統を受け継ぎながらも新たな表現へ挑戦した絵師たち、なかでも江戸・東京で活躍した絵師の作品を紹介し、その作品の魅力に迫ります。
狩野一信 「五百羅漢図」 嘉永7~文久3年(1854-63) 大本山増上寺【全期間展示】
港区・増上寺は、徳川将軍家の菩提寺として知られています。
その増上寺が所蔵する「五百羅漢図」は、全百幅からなる狩野一信の超大作です。
一信は「五百羅漢図」を10年の歳月をかけて描きました。
伝統的な仏画を画題に、洋風の陰影法を用いて迫力のある極彩色で描かれた本作。本展では、百幅のうち六幅を展示します。
それぞれの人物の表情は実に豊かなものです。会場ですみずみまで観察してみてください。
(左)河鍋暁斎 「鍾馗二鬼図」 双福 明治4~22年(1971-89) 板橋区立美術館【展示期間:10/11~11/6】
(右)小林永濯 「神話図」 江戸~明治時代 19世紀 板橋区立美術館【展示期間:10/11~11/6】
本展では、前後期に分けて歌川国芳や河鍋暁斎など、幕末を彩った人気絵師を一堂に紹介します。
河鍋暁斎の代表作「鍾馗二鬼図」。鍾馗(しょうき)とは、中国で信仰されていた邪気を払う厄除けの神です。
日本では5月5日の端午の節句ののぼりや、疫病除けの画題などとして広く普及しました。
鍾馗と鬼の組み合わせた図は多くの絵師に手掛けられ、暁斎も得意としていました。
鬼の表情や今にも動き出しそうな迫力のある筆致に注目です。
前期展示は11月6日まで。後期は11月8日から開催されます。
後期には、歌川国芳の代表作「相馬の古内裏」や菊池容斎「五百羅漢図」が登場!
11月8日からの後期展示もお見逃しなく。
ちなみに会場内には、「相馬の古内裏」のがしゃどくろと一緒に撮影できるフォトスポットもあります。
江戸から明治へと移り変わる激動の時代に、日本絵画の伝統を受け継ぎながら新しい表現へ挑戦した幕末の絵師たちを紹介する本展。
京都画壇を取り上げる展覧会は数多く開催されていますが、江戸画壇に着目する展覧会の開催は貴重です。
サントリー美術館では、周辺美術館(国立新美術館、森美術館)の企画展チケット提示で入館料が100円引きになる「あとろ割」も実施しています。
国立新美術館、森美術館と合わせて本展を楽しんでみては?