塩田千春の作品から他者との「つながり」を考える。圧巻のインスタレーションに注目
2024年10月3日
初公開の仏教美術/半蔵門ミュージアム
2018年に開館した半蔵門ミュージアム。同館は、東京メトロ半蔵門駅からすぐという好立地に位置しながら、静かに仏教美術と向き合うことができる文化施設です。
現在、新しく半蔵門ミュージアムにやって来た如意輪観音菩薩像と二童子像が初公開されています。
半蔵門ミュージアムでは、地下1階展示室の「祈りの世界」エリアに運慶作と推定される重要文化財の大日如来坐像、両界曼荼羅または仏涅槃図、不動明王坐像を展示しています。
今回、このエリアに新しく2体の像がやって来ました!京都の醍醐寺から縁あって寄贈され、修復を終えた如意輪観音菩薩像と二童子像です。こちらは初公開となります。
大がかりな修復を終えた如意輪観音菩薩像。左足を踏み下げて坐る姿は大変珍しいのだとか。
二童子像からは、平安時代後期の繊細な美意識を見てとることができます。
半蔵門ミュージアムを代表する美術品・大日如来坐像。
本像の像内納入品について、X線断層撮影やボアスコープなど科学的調査より判明したデータにもとづき、制作していた原寸模型が完成!こちらも本展で展示中です。
像内の中央部には彩色された木札、仏像の魂ともいわれる水晶珠も施されています。上方には舎利容器があり、舎利が籠められています。
像内納入品は本来見ることができないため、「どんな納入品が入っているのだろう?」と気になっていた方、必見ですよ。
この他、特集展示として初公開の経典・彫刻・絵画も展示中です。こちらもお見逃しなく。
半蔵門ミュージアムの新収蔵品を紹介する本展。ミュージアムショップでは、もちろん如意輪観音菩薩像と二童子像のポストカードも販売していますよ。