塩田千春の作品から他者との「つながり」を考える。圧巻のインスタレーションに注目
2024年10月3日
堺市指定有形文化財「井上関右衛門家住宅」が2024年3月3日13時に「鉄炮鍛冶屋敷(町家歴史館井上関右衛門家住宅)」として開館します。
堺は、種子島に火縄銃とその製法がもたらされた後、日本随⼀の鉄炮(てっぽう)生産地になりました。
その金属加⼯技術は、包丁など刃物の生産や、明治以降の自転車の製造にもつながり、現在も堺の主要産業として息づいています。
鉄炮鍛冶屋敷の外観
井上関右衛門家は、江戸時代に入ってから堺に移り住んだ鉄炮鍛冶です。
中世以来の特権を持つ芝辻・榎並ら五鍛冶と比べると後発の存在でありながら、鉄炮商いを成功させていきました。
堺の鉄炮鍛冶は江戸時代後期には全国の約8割もの藩と取引していましたが、その中でも井上関右衞門は61もの大名と取引し、堺でもトップクラスでした。
堺市堺区北旅籠町西1丁に所在する井上関右衛門家住宅は、日本に唯⼀のこる江戸時代の鉄炮鍛冶の住居兼作業場で、2004年に堺市の有形文化財に指定されています。
「仕上場」イメージ図
これまでの調査で同家には、江戸時代から近代まで約270年にわたり、約2万点以上の古文書などの歴史資料が発見されています。日本の鉄炮生産に関する資料としては質・量ともに全国有数のものとのこと!
2024年3月3日に開館する「鉄炮鍛冶屋敷(町家歴史館井上関右衛門家住宅)」では、その2万点を超える鉄炮鍛冶屋敷に伝わる資料を順次展示。
「鍛冶場」イメージ
また、「みせの間」や「鍛冶場」などの再現展示、鍛冶体験コンテンツなどを通して、堺の地に受け継がれてきた鉄のものづくりの歴史を紹介します。
2024年の春は、鉄炮鍛冶屋敷(町家歴史館井上関右衛門家住宅)で「本物のものづくり空間」の体験してみては?
開館日時:2024年3月3日(日)13:00
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
※3月4日以降の標準開館時間
休館日:火曜日(祝・休日の場合は翌平日が休館)、年末年始(12月29日から1月3日)
所在地:大阪府堺市堺区北旅籠町西1丁3-22 鉄炮鍛冶屋敷(町家歴史館井上関右衛門家住宅)
〒590-0928 堺市堺区北旅籠町西1丁3-22
公式サイト:https://www.sakai-machiyamuseums.com/