テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本/パナソニック汐留美術館

ローマと日本のお風呂文化とは?テルマエ・ロマエのルシウスが案内人の展覧会【パナソニック汐留美術館】

2024年4月24日

パナソニック汐留美術館で、「テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本」が好評開催中です。

山梨、大分と続き、とうとう東京にやって来た本展。漫画『テルマエ・ロマエ』の主人公ルシウスが、案内人として登場する展覧会となっています。

古代ローマのお風呂「テルマエ」

テルマエとは、古代ローマで建設された公共浴場のことです。

漫画『テルマエ・ロマエ』を読んだ人も多いでしょうから、テルマエという言葉は知っている方も多いのではないでしょうか?

古代ローマの初代皇帝アウグストゥスの右腕・アグリッパがローマ市内最初のテルマエを建設。その後、さまざまな皇帝によってテルマエが造られ、4世紀のローマ市内にはいくつものテルマエがあったそうです。

大量の資源と奴隷が必要だったことから、中世には消え去ってしまったローマのテルマエ。

ですが現在のローマ市内でも、当時のテルマエの遺構を見ることができます。


『テルマエ・ロマエ』の主人公ルシウスが案内人に扮し、古代ローマのお風呂文化を紹介してくれますよ

テルマエから古代ローマ人の暮らしも見えてくる

階級の差が激しかった古代ローマ。富裕層は悠々自適に暮らしていましたが、庶民や奴隷などの下層民は満足な設備のない狭い空間で暮らしていました。

こうした人びとの不満を解消するために、皇帝たちは食糧を支給や娯楽を提供といった、さまざまな施策を行います。そのひとつがテルマエの建設でした。

本展では、ナポリ国立考古学博物館より《恥じらいのヴィーナス》や《アポロとニンフへの奉納浮彫》など32件が来日!

貴重な絵画や彫刻、考古資料などから当時の人びとの暮らしを知ることができます。

日本の入浴の歴史にも注目

大のお風呂好きだった古代ローマ人ですが、日本人も負けていないですよね。

現代で言えば、自宅で入浴剤を使ってお風呂に入ったり、旅行へ行けばその地の温泉に入り・・・。銭湯、サ活なども流行していますよね。

天然の温泉が各地に湧く日本では、その地の温泉をその地の人びとが守り、利用してきました。

江戸時代には町の中に湯屋が造られ、お湯につかるという現代の入浴スタイルが定着しました。

本展では、日本の入浴に関する資料も多数紹介。日本の入浴文化の歩みもかいまみることができます。

グッズやスタンプラリーなどお楽しみ沢山です

本展はユニークなグッズも登場!

ケロリン、見ると欲しくなりませんか?ミュージアムグッズ定番のものからサウナハットなど。鑑賞後に是非チェックしてみてくださいね(https://thermae-ten.exhibit.jp/goods.html)。

また、東京展での試みとしてスタンプラリーが実施されます!

東京都浴場組合に加盟している銭湯2軒のスタンプを集めて、パナソニック汐留美術館で「テルマエ展」を鑑賞された先着200名の方にオリジナルステッカーがプレゼントされるそうです。(https://panasonic.co.jp/ew/museum/exhibition/24/240406/stamprally.html

東京での開催ののち、最終会場となる神戸市立博物館へ巡回します。この機会をお見逃しなく!

Exhibition Information