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2024年11月1日
伊藤潤二展 誘惑/世田谷文学館
世田谷文学館にて、漫画家・伊藤潤二初の大規模個展「伊藤潤二展 誘惑」が、2024年9月1日まで開催中です。
本展では、自筆原画やイラスト、絵画作品を展示。
デビュー作の『富江』をはじめ、『うずまき』『死びとの恋わずらい』『双一』などのシリーズ漫画のほか、『首吊り気球』『伊藤潤二の猫日記 よん&むー』『溶解教室』などの自筆原画に加え、本展描き下ろしの新作も公開します。
展示会場も、伊藤潤二の世界観にさま変わり。
いつもと違う、ホラーとユーモアが行き来する世田谷文学館の展覧会「伊藤潤二展 誘惑」の見どころを紹介していきます。
1963年、岐阜県中津川市に生まれた伊藤潤二。
歯科技工士として勤務する傍ら、雑誌「月刊ハロウィン」に初投稿した『富江』が「楳図賞」にて佳作を受賞し、漫画家としてデビューしました。
独創性あふれる作品で日本の漫画界をリードしてきた伊藤潤二。
そんな伊藤の作品は、「芸術」と評され、国内のみならず、アジアやアメリカ、ヨーロッパなど30を超える国と地域に読者を広げています。
伊藤潤二初の大規模な個展となる本展では、これまでの伊藤潤二の創作活動を紹介します。
こちらはデビュー作品の『富江』の展示コーナー。
美しくもあやしい富江の姿を、一度は見たことがある人も多いのではないでしょうか。
『富江』の主人公は、左目の泣きぼくろが印象的な美しい少女・川上富江です。
傲慢で身勝手という美女あるあるの性格。美しい容姿を鼻にかけ、言い寄る男性たちを女王様気取りで、しもべのようにあしらいます。
富江に恋する男性たちはやがて、彼女に異常な殺意を抱き始めます。
そしてついに悲劇が・・・。富江は殺害されてしまうのです。
しかし、富江は死なないのです。何度殺害されてもよみがえる。
身体をバラバラに切り刻むものならば、肉片一つひとつから、増殖し、何人もの富江が生まれるのです。
本展では、そんな美しさとグロテスクの二面性を持つ作品『富江』の原画を展示。
また、フィギュア原型師・藤本圭紀氏による「富江」の新作フィギュアにも注目です。
世田谷文学館の展覧会は、紹介している作家の作品世界に入り込めるような展示空間が魅力です。
「伊藤潤二 誘惑」も、伊藤作品に合わせてホラーとユーモアを掛け合わせた空間になっています。
『死びとの恋わずらい』の展示コーナー。
本作のキーワードとなる「占い」にちなんで、おみくじ箱が設置されています。
運試しに引いてみては?
なお、結果が悪くても落ち込まないように。内覧会に来ていた作者曰く「そういうものですから」とのこと。
この言葉の意味は、実際に展示室で確認してみてくださいね。
ぶるりと震えてしまうホラーな描写の中にも、どこかユーモアを感じる作品を描く漫画家・伊藤潤二の初の大規模個展「伊藤潤二 誘惑」。
本展の出口近くには、参加型メディアアート展示もあります。
プリクラ機みたいな個室に入ると、カメラが顔を感知し、約1分の動画が始まります。
ここではこんな写真が撮れますよ。SNSで展覧会の感想に添えてみては?
また、入館にはオンラインチケットの購入が便利です。
詳しくは、世田谷文学館公式サイトをご確認ください。