PROMOTION
クロード・モネの世界にひたる。日本初公開作品を含む〈睡蓮〉などを堪能【国立西洋美術館】
2024年11月1日
ハニワと土偶の近代/東京国立近代美術館
東京国立近代美術館(東京・竹橋)にて、2024年10月1日(火)より、「ハニワと土偶の近代」が開催します。
歴史の教科書で一度は見たことのある「ハニワ」や「土偶」。
美術史の中ではもちろん、近年ではアニメやゲームなどのメディアの中でも多く登場するモチーフの一つとなっています。
そんなハニワ・土偶ですが、「芸術」として語られるようになったのは近代以降でした。
本展では、美術品を鑑賞しながら、身近な存在にもなりつつあるハニワや土偶について検証。私たちが思っているハニワ・土偶のイメージを深掘りする展覧会です。
ここでは、今秋の注目展でもある「ハニワと土偶の近代」の見どころを一足先にご紹介!
展示予定作品の魅力もお伝えします。
初の近代美術専門の国立美術館として開館した東京国立近代美術館。
実は、開館2年目の1954年に日本の古美術だけの展示を開催しています。その名も「現代の眼―日本の美術史から」展。
同展は、「現代の眼」の働きかけによって、日本の古美術から新しい美を抽出する、という狙いで開催されました。
展示では、東京国立近代美術館を設計した建築家・谷口吉郎がディスプレイを担当した、ハニワの群像のインスタレーションを展示。
「ハニワと土偶の近代」を企画するにあたり、「近代彫刻を見るような眼」でもって「ハニワを見せた」という意外な過去が発掘されています。
展覧会の序章では、江戸時代後期に活躍した「好古家(こうこか)」と呼ばれた人の作品や、明治初期にお雇い外国人によってもたらされた「考古学」の視点で描かれた作品を紹介します。
ミノムシみたいに生活用具一式をかつぎ、全国を放浪していた蓑虫山人(みのむしさんじん)が描いた《陸奥全国古陶之図》。
蓑虫山人は、遺物を自ら発掘、蒐集していました。
そんな蓑虫山人が描いた本作。レイアウトに注目です。
土器や土偶を文人画風に茶道具や植物ともにレイアウトしていますね。
「古(いにしえ)を好む」、古物を蒐集、記録し、その魅力を伝える「好古」の愉しみが見えてくるようです。
《野見宿禰図》は、幕末・明治の絵師である河鍋暁斎が描いたハニワづくりの構想図です。
野見宿禰(のみのすくね)とは、ハニワ製造を司る土師部(はじべ)の長。奈良時代の貴族のような服装で、厳かにハニワを製作しているようすが描かれています。
ちなみに、野見宿禰は相撲の神様でもあるのだそう!
あらゆるスポーツ競技大会のメダルに野見宿禰とハニワが登場していますよ。
1970年代から80年代にかけて、SF・オカルトブームと合流し、特撮やマンガなどのジャンルでハニワや土偶などに着想を得たキャラクターが量産されました。
本展では、過去の美術品のみならず、現代のメディアの中に登場するハニワと土偶があらゆる文化も紹介。
展示をすべて観終わった後、ハニワや土偶などの出土遺物に対する視点が少しだけ変わるかもしれませんよ。
「ハニワや土偶の近代」は、2024年10月1日(火)から12月22日(日)の72日間開催。
会期中、10月9日(土偶の日)と11月20日(ハニワの日)にイベントの開催が予定されています。
本展の最新情報は、展覧会公式サイトをご確認ください。