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ハローキティ誕生50周年!「キティとわたし」を紐解く展覧会
2024年11月21日
フィンランドのライフスタイル/神戸ファッション美術館
デザイン大国として知られているフィンランド。
そのフィンランドが育んだデザイナーたちによる、家具、陶器、ガラス製品、テキスタイルなど約750点を見ることができる、展覧会が2024年11月10日(日)まで、神戸ファッション美術館にて開催中です。
展示室に入ると、所狭しと展示されているフィンランドデザインの作品。
本展では、フィンランドデザインの代表作が4つの章に分かれて展示されています。
第1章では、時代を超えて愛されるアルヴァ・アアルトの「スツール60」や、その妻アイノ・アアルトの「ボルゲブリック」を紹介。
誕生から90年経った今も世界中で愛される「スツール60」は、時代の流れとともに歩んだ変化や流行なども感じながら観ることができます。
第2章では、タピオ・ヴォルカラや、ビルゲル・カイピアイネン、オイバ・トイッカらの自然から着想を得て作られた作品を紹介。
なんとオイバ・トイッカが実際に使用していたチェアや電話器も展示されています。
フィンランドの名作シリーズを独自の視点で復刻、別注するブランド「スコープ」。
展示では、現行品はもちろんのこと、スコープ代表である平井千里馬の熱い想いや巨匠オイバ・トイッカとの共同作業でのやり取りなども知ることができます。
さらにはマリメッコで400点以上もの柄をデザインし、陶芸家としても活躍するアーティスト・石本藤雄の作品も観ることができます。
日本とフィンランド、両者の物づくりに対する熱い思いが感じられるコーナーです。
フィンランド文化の一つである「サウナ」を再現展示しているコーナーも。
コロナを経て、進化しつつある昨今のフィンランドサウナ事情を知ることができます。
さらにアルヴァ・アアルトが27歳の時に計画した幻のサウナ構想の平面図も展示。
大学を卒業後、すぐに独立の道を選んだアアルトが自身の売り込みのために、地元の歴史ある新聞社への投書活動をしていた時の記事として載っていたものです。
また、フィンランドの工芸品の織物「ピルタナウハ織」や白樺細工も紹介しています。
展示されている衣装は、夏至のお祭りの際に着用するもの。日本のこぎん刺しのような細かい刺繍が特徴です。
ちなみに19世紀のフィンランドでは、新婦がピルタナウハ織を贈り、新郎は織り機を贈るという習慣があったそうです。
また、フィンランドのデザイナーが生み出した名作椅子に座れるコーナーも展示の最後にあります。
さまざまなタイプの名作椅子に座って、あなたもお気に入りを見つけてみませんか?
ミュージアムショップでは、マリメッコやフィンランドの食器類、バードや鉄瓶、日本限定プロダクトのヨハンナ・グリクセンとの共同企画である「Puzzle: パズルシリーズ」のバッグなど、さまざまなフィンランド雑貨が並びます。
本展の会場である神戸ファッション美術館は、ファッションをテーマにした日本初の公立美術館です。
現在同館では、コレクション展示「皇帝ナポレオンとその時代ー革命がもたらした新しいファッション」も同時に開催しています。
さらにエントランスには、世界的なファッションデザイナーであり神戸ファッション美術館の名誉館長も勤めるコシノヒロコの作品が無料で見られるコーナーもあります。
コシノヒロコが手掛けた衣装はもちろん、絵画も観られる貴重な空間です。
展示室にずらりと並んだフィンランドの椅子や器、テキスタイルの数々。
観ていてとても楽しく、その製品一つひとつに対するデザイナーや職人たちの熱い思いも知ることができた貴重な展覧会でした。
今回マニアには嬉しい「KARHULA」の文字が底に刻印されたアルヴァ・アアルトの《サヴォイベース》や、日本での出展はめずらしいビルゲル・カイピアイネンの《ビーズバード》も観ることができました。
ミュージアムショップにも数々のフィンランド雑貨が並び、心踊ります。
約750点のフィンランドデザインを、この機会にぜひご覧ください。