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ハローキティ誕生50周年!「キティとわたし」を紐解く展覧会
2024年11月21日
今回は浅草橋と両国エリアを巡ります。
浅草橋では、動物やミニチュア作品が楽しめる「TODAYS GALLERY STUDIO」と、タロットカードの魅力に浸れる「東京タロット美術館」を、隣駅の両国では、葛飾北斎の作品が見られる「すみだ北斎美術館」と、「たばこと塩の博物館」を巡ります。
徒歩で1時間程度のコースですが、電車やバスでの移動もおすすめです。
2014年に浅草橋にオープンしたこのTODAYS GALLERY STUDIOは、主に写真のパネル展示を行っています。
動物やミニチュア、フェイクアート、さらには工場夜景など、さまざまなジャンルの写真展が楽しめます。
人気のイベントは毎年内容を変えながら開催され、大阪、静岡、名古屋、佐世保など、全国各地を巡回しています。
入口から臨む会場内
現在開催中の展示は「うさぎしんぼる展」です。
ちょうど月見の季節である秋ということもあり、日本では月にうさぎがいるという伝承にちなみ、さまざまなシンボルとして親しまれているうさぎの癒される写真展となっています。
壁一面に飾られたうさぎの写真
会場では、プロ・アマチュアを問わず、インスタグラムなどで人気の癒し系のうさぎ写真が一堂に会しています。飼い主ならではの視点で撮影された、かわいく着飾ったうさぎや、日常の何気ない瞬間をとらえたうさぎたちが楽しめます。うさぎ好きの方はついつい長居をしてしまう展示空間になっています。
また、キャラクター商品やうさぎ関連のグッズも豊富に取り揃えられています。
次回は、2024年10月25日~12月1日に、パンやスイーツのミニチュアベーカリー作品を集めた「ミニチュアベーカリーの世界展 2024」の開催が予定されています。
キャラクター商品やうさぎ関連のグッズも充実
展覧会名:うさぎの合同写真展&物販展「うさぎしんぼる展 2024」
開催期間:2024年9月20日~10月14日
会場:TODAYS GALLERY STUDIO
公式サイト:https://tgs.jp.net/event/usagisymbol_2024/
東京タロット美術館は、浅草橋から徒歩10分ほどの場所にあり、タロットカードの魅力を多角的に楽しめるスポットです。
ここでは、タロット・カードの原画や貴重なタロット・カード、関連資料などを紹介する企画展も開催されており、訪れるたびに新たな発見があります。
また、タロット商品も展示販売されており、バリエーション豊かなタロットカードの数々を眺めていると、「美術館」と呼ばれるのも納得の充実ぶりです。タロットに興味のある方はもちろん、アート好きの方も楽しめる空間となっています。
雰囲気がある東京タロット美術館の入口
現代のタロットは、一般的に78枚で構成されており、象徴的な絵柄が描かれた22枚の大アルカナと、棍棒、杯、剣、五芒星の4つのスートに分かれた56枚の小アルカナ(数札)から成ります。
タロットの起源は中世末期のイタリアにあり、もともとは貴族の遊びや賭博に用いられていました。その後、印刷技術の発展とともに、南フランスやドイツにも広まり、タロットが占いに使われるようになったのは18世紀からで、現代に至るまで続いています。
ショーケースや壁に飾られた展示セクション
フロアには、自由にタロットを試せるフリースペースがあり、さまざまな種類のタロットや解説書が豊富に揃っています。
タロットの知識が全くない方でも、その場でセルフ・リーディングを気軽に体験できるので、初心者でも安心して楽しむことができる環境が整っています。
タロットカードが整然と並べられた館内のようす
タロットの魅力は占いだけにとどまりません。もうひとつの大きな魅力は、77枚それぞれに描かれた多彩な絵柄にあります。伝統的な中世を思わせるデザインが基本となっていますが、他にもさまざまなバリエーションが存在します。
アートの観点から見ると、ミュシャやクリムトといった海外の芸術家のスタイルを取り入れたものから、日本の宇野亜喜良や田名網敬一が手掛けたデザインのタロット(非売品)も展示されていました。
宇野亜喜良や田名網敬一などの貴重なタロットの展示
販売されているタロットは、封がされていて実際のカードを直接見ることはできませんが、各タロットの絵柄の一部がファイルにまとめられており、開封せずに中身を確認できます。
また、いくつかのタロットはサンプルとして全てのカードを手に取って見ることもできるようになっています。販売されているタロットは約500種類にも及び、図柄を眺めているだけでも、楽しい時間を過ごすことができます。
会場:東京タロット美術館
公式サイト:https://www.tokyo-tarot-museum.art/
すみだ北斎美術館は、日本を代表する浮世絵師、葛飾北斎の作品とその生涯に焦点を当てた美術館です。
北斎が生涯のほとんどを過ごした東京都墨田区に、2016年に開館しました。建物は著名な建築家・妹島和世が設計し、周囲の景観と調和する美しいデザインが特徴です。
すみだ北斎美術館の外観のようす
現在開催中の企画展「北斎が紡ぐ平安のみやび」では、NHKの大河ドラマでも話題となっている『源氏物語』をはじめ、平安王朝文学を題材とした作品に焦点を当てています。
江戸時代に描かれた宮廷の風俗や文学をテーマにした絵画を展示しています。
建物内に置かれたフォトスポット
この展覧会の見どころは、葛飾北斎やその門人たちが、平安時代の人物や都の暮らしを想像して描いた「源氏物語」や「伊勢物語」を題材とした作品です。
彼らは、物語の場面や歌の内容を絵画化するだけでなく、着物や調度品に王朝文学を象徴する意匠を取り入れ、平安時代の美意識を見事に表現しています。
突然北斎の作品が見たくなったときに、その願いをすぐに叶えられる場所です。いつでも北斎の作品を楽しめる贅沢な美術館となっています。
展覧会名:北斎が紡ぐ平安のみやびー江戸に息づく王朝文学
開催期間:2024年9月18日~11月24日
会場:すみだ北斎美術館
公式サイト:https://hokusai-museum.jp/modules/Exhibition/exhibitions/view/3732
たばこと塩の博物館は、1978年に日本専売公社(現・日本たばこ産業株式会社)によって渋谷の公園通りに開館しました。
その後、2015年に現在の墨田区横川へ移転し、リニューアルオープンしています。
たばこと塩の博物館のエントランス
博物館では現在、約3万点の資料を所蔵し、刊行物の発行も行っています。
肉筆浮世絵83点、浮世絵版画約1550点、版本300点などの貴重なコレクションも揃い、これらを活用した特別展も定期的に開催されています。
たばこと塩の博物館の常設展会場のようす
今回の特別展のテーマは「嗅ぎタバコ」です。嗅ぎタバコは、粉末状のタバコを鼻から吸う方法で、もともとアメリカ先住民の風習が大航海時代を経てヨーロッパに広がり、さらに中国などアジア各地にも伝わりました。
たばこと塩の博物館の特別展会場のようす
嗅ぎタバコを保管・携帯する容器は「嗅ぎタバコ入れ」と呼ばれ、金属や木材、ガラスなどで作られています。ヨーロッパでは「スナッフボックス」、中国では「鼻煙壺(びえんこ)」が代表的です。これらはルーブル美術館や故宮博物院でもコレクションとして所蔵されており、美術工芸品として高く評価されています。
壺の内側に絵や文字を描く「内画技法」を使って制作された内画鼻煙壺
見どころの一つに、ガラス製の「内画(うちえ)鼻煙壺」があります。これは、壺の口から曲がった筆を入れて、墨や水彩絵の具で壺の内側に絵や文字を描く「内画技法」を使って制作されたものです。この技法に関する紹介動画も会場で上映されていますので、ぜひご覧ください。
日本ではあまり知られていない「嗅ぎタバコ」の文化に触れられる、貴重な展覧会となっています。
展覧会名:嗅ぎたばこ入れ 人々を魅了した小さな容器
開催期間:2024年9月21日~12月22日
会場:たばこと塩の博物館
公式サイト:https://www.tabashio.jp/exhibition/2024/2409sep/index.html