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2025年3月26日
T2 Collection「Collecting? Connecting?」展/WHAT MUSEUM
T2 Collection「Collecting? Connecting?」展 / WHAT MUSEUM
天王洲にある現代アートのコレクターズミュージアムWHAT MUSEUMで、T2 Collection「Collecting? Connecting?」展がはじまりました。
「T2 Collection」は、株式会社ブレインパッドの共同創業者であり、ビッグデータ・AI領域で活躍する高橋隆史氏が収集する現代アートのコレクションです。
高橋氏がコレクションを開始したのは約6年前。作品・作家とのつながりを大切にし、コレクションの多くの作品は、ギャラリーなどに足を運んで直接アーティストと対話して購入を決めてきたといいます。アーティストが作品を通じて自分のコンセプトを世界に問うという行為は、起業家との共通点も感じられるそうです。
高橋隆史氏
アーティストとの対話を通じ、手元に置きたいと感じた作品を1点ずつ購入するうちに出来上がっていったというコレクション。
本展は「T2 Collection」として公開される初めての機会で、コンセプチュアルな作品を中心に36点の作品が公開されます。
最初の展示室は、1FにあるSPACE1。こちらには、バスケットボールやミニ四駆、豆など、わたしたちの身近にあるものや素材を使った作品が並びます。
T2 Collection「Collecting? Connecting?」展 SPACE1 展示風景
丸いサーキットを走るのは、3台のミニ四駆。静止しているようにも見えてしまうほどゆっくりとしたスピードです。やんツーの「遅いミニ四駆」のシリーズは、一般的には速さが求められるミニ四駆を”より遅く”改造しています。
速さという合理性だけが絶対的な価値ではないことを、おもちゃを使って表現した作品です。
《遅いミニ四駆 – サンダードラゴン プレミアム》/やんツー(2021)、《遅いミニ四駆 – ビークスティンガーG》/ やんツー (2022)© yang02
奥にある大きな数字は、宮島達男による《Painting of Change – 003》です。デジタルカウンターの作品が有名ですが、本作品は、キャンバスに油彩で描いたパーツを、0~9の数字の書かれたサイコロの出た目に応じて掛け替え、数字を変化させるもの。デジタル数字をモチーフにしたアナログの作品になっています。
定期的に来館者にサイコロを振っていただき、展示を更新するそうです。
《Painting of Change – 003》/ 宮島達男 (2020)
宮島 達男 Painting of Change – 003 2020 180 × 128.4 ×3 cm キャンバスに油彩 協力:SCAI THE BATHHOUSE
「コンセプチュアルアート」と聞くと、難しそうなイメージもありますが、身近なものを発想の転換でアート作品へと変化させる、アーティストの着眼点や発想の面白さに触れられる展示室です。
《Painting of Change – 003》/ 宮島達男 (2020)
宮島 達男 Painting of Change – 003 2020 180 × 128.4 ×3 cm キャンバスに油彩 協力:SCAI THE BATHHOUSE
2Fにあがると、名和晃平や金氏徹平、堀内正和らによる彫刻作品が並びます。
T2 Collection「Collecting? Connecting?」展 HALL 展示風景
天井から床面まで無数の糸が伸びるようすが目を引くのは、長田綾美による《floating ballast》。
大きな作品ですが、床面に目を向けると、柔らかい布にひとつずつ小石を包んで糸で絞られ、とても緻密な作業の繰り返しで制作されています。
《floating ballast》/ 長田綾美(2022)©Ayami Nagata
T2 Collectionでは、コンセプトだけではなく、こうしたアーティストへの制作に対する意欲や技術の部分にも目が向けられています。
続くSPACE3に並ぶのは、大判の絵画作品群です。
T2 Collection「Collecting? Connecting?」展 SPACE3 展示風景
こちらには、T2 Collectionのはじまりの1点である、フランス出身のアーティスト ベルナール・フリズの《Mora》も展示されています。明るい色彩のストライプが折り重なる抽象的な絵画作品です。
絵画制作のプロセスに綿密なプランをたて、それを厳密に実行するという独自の手法で絵画を制作する ベルナール・フリズ。計画性と、その制作過程で生まれる偶然性の両面が現れています。
《Mora》ベルナール・フリズ(2014)Courtesy of the artist and Perrotin.
SPACE4では、写真やカメラにまつわる作品が展示されます。
T2 Collection「Collecting? Connecting?」展 SPACE4 展示風景
一見、織物のような質感を持った写真は、京都生まれ 上海育ちの写真家 顧 剣亨(こ けんりょう)による《Tortoise Mountain TV Tower, Wuhan》です。撮影した複数の写真をピクセル単位に分割し、織物を織るように写真を組み合わせる「デジタルウィービング」という独自の技法で作品を制作しています。
《Tortoise Mountain TV Tower, Wuhan》/ 顧 剣亨(2022)©Kenryou Gu, Courtesy of Yumiko Chiba Associates.
その作品の隣には、「ピクセル」というキーワードでつながるように、名和晃平の《PixCell-Camera》も展示されます。
《Palazzo Ducale Mantova Ⅰ 2011》/ カンディダ・ヘーファー(2011)©Candida Höfer/VG Bild-Kunst, Bonn
イタリアにあるドゥカーレ宮殿を撮影した写真は、ベッヒャー派を代表する写真家のひとり、カンディダ・へーファーによる《Palazzo Ducale Mantova Ⅰ 2011》。
建物の構造をよく表すように緻密に対照的な構図をつくりこみ、誰もいない空間をその空間の光で撮影した作品は、観る人を建築空間に引き込みつつ、緊張感も感じさせます。
このほか、本展覧会では、和田礼治郎や松山智一、バリー・マッギー、アレックス・ダ・コルテら、国内外のアーティスト、絵画から映像、立体までさまざまな媒体の、幅広い表現に触れることができます。
T2 Collection「Collecting? Connecting?」展 受付エリア 展示風景
《STILL LIFE》和田礼治郎(2024)
和田 礼治郎 STILL LIFE 2024 200×150×30cm 果実、強化ガラス、真鍮、ブロンズ 協力:SCAI THE BATHHOUSE
世界的に著名なアーティストから若手アーティストまで、さまざまな作品で構成された「T2 Collectoion」。
アーティストの考えを聞き、応援したい気持ちや手元に置いておきたいという気持ちから、作品を1点、また1点と購入していって出来上がっていったコレクションです。
作品1点1点を対峙しながら、その作品の背景にある考え方や熱量を感じられる展覧会です。